THEME
攻撃的守備編3 試合開始から0−0で推移している状 況を
打破するための守備的連携プレー

  G、Bを除く3人の息をぴったり合わせて 形成する防御システム

 試合開始から0−0のまま推移して、均衡状態が続いている。この状況を なんとか打開しようという攻撃的守備戦術です。
 相手チームもこの状況を破るべく、さまざまな戦術を駆使してくるでしょ う。そこを味方プレーヤーが、相手プレーヤーの動きに、特に5にボールが わたらないように制約をかけつつ、ボールを奪い攻撃に転じる。ここがポイ ントです。
 これまで説明してきたトライアングル・フォーメーションを応用したもの が、この攻撃的守備戦術です。P、AE、ADが一直線で防御ラインを作り、ボ ールの位置によってそこからトライアングルを形成し、状況によっては再び 一直線の防御ラインを作るという複雑なものです。  1からボールがどこに出されるかで、このフォーメーションのスタイルが 変化します。ボールが出された時点で、P、AE、ADは瞬間的に判断してフォ ーメーションを作らなければいけません。まさしく、連携プレーの早さが勝 負を決するといえるでしょう。

〔図−14〕

 1から2にボールが出た時点で、P、AD、 AEは2に対して中央を閉めるように、そして 3、4へのパスコースを潰すように、防御ラ インを形成します。
 ADは2へのプレッシャーを強めるために、 感覚としてはマンマークに近い形で対します 。P、AEは3、4の動きをブロックするよう な対応をします。P、AD、AEは必ずしも完全 な直線である必要はなく、3、4の動きによ っては少々ラインを崩してもいいです。ショ ートパス、中・長距離パスが出せないように パスコースを潰してしまいましょう。ただし 、このラインが完全に崩れてしまうと中央を 閉めることができなくなってしまうので、注 意しなければいけません。
 中央を閉める目的は、相手側のトップにポ ジションを取っている5にパスがわたらない ようにすることです。ここをしっかり押さえ ておけば、得点される危険性はかなり減少し てきます。  Bは、例えば2からの長距離パスが5にわ たることを警戒します。ポジションの取り方 は、インターセプトができるように、5のボ ールサイド寄り斜め前です。このポジション で一層2は長距離パスが出せなくなります。

〔図−15〕

 2から3にパスが出た時点で、Pはボール をキープしている3に対して激しいプレッシ ャーをかけます。
 Pが3をマークすることで、図を見ればわ かるようにトライアングル・フォーメーショ ンを形成します。
 これは、3のポジションがゴールラインの 中央部にあるため、状況によってはドリブル で中央突破をされてしまう危険性があるから です。それをさせないために、すばやくトラ イアングル・フォーメーションを形成したの です。3がPを抜き去っても、AE、ADが3に 対応することができます。AE、ADはそれぞれ 2、4に対する集中力を切らしてはいけませ ん。少しでも2、4が上がる姿勢を見せたら 、それをブロックするために即座にプレッシ ャーをかけなければいけません。
 ラインからトライアングルへは迅速に。こ れは鉄則です。

〔図−16〕

  〔図−14〕とは逆のフォーメーションとなっ ています。ボールの位置によってAE、P、AD の取る位置が、全く違ってくることを示すた めに描きました。
 AE、P、ADそしてBと、ボールが移動する と同時に一斉に動き、図のようなポジション を占めることで、相手チームはかなり強いプ レッシャーを感じることは、間違いないでし ょう。0−0という均衡状態が、素早いポジ ションチェンジを目の当たりにすることで、 点を取られてはいけないというマイナスの心 理状態に拍車をかけます。スピーディな連携 プレーはこのような効果も演出します。
 繰り返しになりますが、Bは必ず5のボー ルがあるサイドの前にいなければいけません 。ここにいてこそ、初めてインターセプトが できる可能性が出てくるのです。しかも5に 対しては、強いプレッシャーをかけることに なります。


One Point Advice

ボールをキープしている相手プレーヤーの ポジションによってフォーメーションが変化 します。味方同士の素早いコンビネーション の練習を、繰り返ししておきましょう。また このフォーメーションの変化を味方プレーヤ ー全てが一瞬にして認識できるように、何か サインを決めておくのも効果的な方法といえ るでしょう。

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攻撃編1 攻撃編2 〔図の見方〕
 
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