THEME
攻撃的守備編2 残り時間が少なくなりどうしても1点
がほしい時の相手へのプレッシャー

  相手がパスできない状況にまでもっていく、厳しいマンツーマンマーク

 相手チームがボールをキープしています。残り時間が極めて少なくなり、 しかも1点リードされている、あるいは同点にされているという状況でどう しても1点がほしい時に取るべき積極的な守備戦術です。
 あいてGの1がボールをキープしているシーンから、この攻撃的守備はス タートします。相手チームも、守備側が1点を取りに来るということは十分 に承知しているでしょう。4秒ルールの関係で1が時間稼ぎをするにしても たかが知れています。要は、1がボールを出すところから味方プレーヤーが いかに見事に連携して、ボールを奪うことができるかが、この攻撃的守備戦 術のポイントになるといえるでしょう。
 残り時間が少ないということで、焦ってしまうことは理解できます。同点 の場合は別にして、リードしている相手チームはゆっくりとボールをキープ することでタイムアップを待てばいい(勝ちとなる)のですから、余計にイ ライラするでしょう。
 しかし、この戦術は積極的にボールを奪いにいくことを目的としています から(もちろん、最終目標は点を取ることです)、焦ることがプレーに表れ てしまうと、良いことは何もありません。味方プレーヤー2人が同時にボー ルを奪いにいくなどというのは、絶対にしてはいけません。相手チームが時 間稼ぎをしようという心理を突いて、相手プレーヤーを追い込むことで逆に パスコースを消して焦らす。これが大事です。
 またこの積極的守備では、最初にP、AE、ADの3人でトライアングルのフ ォーメーションを形成します。トライアングルのシステムを取ることで中央 のスペースが閉められ、1は中央から5に対してボールをわたすことができ まくなります。
 この戦術では、特に最終ラインにいるBの冷静な動きが求められます。し かも、その動きはGとの緊密な連携のもとに行なわれます。「攻撃的守備編 1」で、味方同士の声をかけあうなどの合図が大事と書きましたが、この場 合のBとGの連携プレーは欠かせないものです。もちろん、Gの最後方から の“神の声”の必要性はいうまでもありません。

〔図−12〕

 最初、1がボールをキープした時点でP、 AD、AEはトライアングルを形成して、ピッチ 中央のスペースを閉めておきます。ご存じの ように4秒ルールがあります。最初の1〜2 秒間をトライアングルによってピッチ中央を 閉めることで、1がパスできるオプションは 限定されたものとなります。
 この後、1からボールが出る前にPは2に 対してプレッシャーをかけます。またADが4 に対して、AEが3に対してマークをしに行き ます。マンツーマンマークを仕掛けるのです 。もちろんBは5のマークを外してはいけま せん。そうすると、1はこのマンツーマンマ ークによって、極端にパスのオプションが狭 まることになります。
 マンツーマンマークをする位置は、なるべ く相手陣内の高い位置(相手ゴール近く)で 行なうようにします。これの意図は、もちろ ん1のパスのオプションを極端に狭めること にあるのですが、この他に、1と5の間に自 由に動ける相手プレーヤーを排除することに あります。「図−13」で説明しますが、最終 的には1は5へパスをするだけ、という状況 に持っていって、ボールを奪うことを意図し ているのです。

〔図−13〕

 この図の状態では、1は5にパスをするし かありません。しかし、1と5の距離が離れ ているだけに、そのパスは不正確にならざる を得ないでしょう。ここでGとBの役割が重 要になってきます。
 Bは5をマークする場合、5の前にポジシ ョンを取って、1からのボールをインターセ プトする態勢を取ります。この時、Gは5の 後方にポジションを取ります。この場合も、 Bと連携して5の動きをできるだけ制約をか けるようにします。
 また、Bは背中に5を背負うようになって いるので、マークが外れないようにGがBに 対して声で指示出しをすると、連携プレーは より効果的でしょう。加えて、ボールを持っ ている相手選手に対しては、可能な限りプレ ッシャーをかけて前を向かせないようにしな ければいけません。
 P、AE、ADも2、3、4に対するマークは 厳しくします。図を見てもわかるように、ピ ッチ中央(センターライン付近)はガラ空き の状態です。ここに例えば3が突破してくる と、一気に状況は変化してしまいます。
 それぞれが厳しいプレッシャーをかけて、 マークを外されないようにします。


One Point Advice

ボールが出た選手に対してボールを取りに 行く戦術です。ボールを持った選手に対して はマークではなく、ボールを奪うという姿勢 でのぞみます。
味方2人が相手側プレーヤー1人に対して ボールを奪いにいってはいけません。相手側 プレーヤーを1人余らせてしまいます。ただ し、5に対応するBとGの連携が別です。は 攻めのオプションを多く獲得することになり ます。

守備編1 守備編2 守備編3
攻撃的守備編1 攻撃的守備編2 攻撃的守備編3
攻撃編1 攻撃編2 〔図の見方〕
 
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