THEME
攻撃的守備編1 リードされている時、相手側ボール
を積極的に奪いにいく守備

  トライアングルが常に作れるチームワークで相手を追い詰める

 相手チームが1点か2点をリードしています。残り時間は十分にあるとい う状況です。残り時間が十分にあるとはいっても、のんびり構えているわけ にはいきません。リードされているのですから、点を取りにいくフォーメー ションを取る必要があります。ただし、相手チームのレベルがかなり高い場 合には、これを採用するわけにはいきません。この場合は、守備的な戦術を 採用してカウンターアタックからの得点を狙うべきです。チームのレベルが 拮抗している、相手チームのレベルが味方チームより下の場合にこそ実行す るべき戦術といえるでしょう。
 また、〔図−10〕で“ガット(GATO)”ということばが出てきます。“ガ ット”とはポルトガル語で猫の意味です。猫を捕まえようとする(プレッシ ャーをかける)と、左右に素早く激しく動いて捕まえることが困難になりま す。ブラジルでは、フットサルの試合でプレーヤーが激しく動いてマーカー が捕まえにくくすることを、猫に例えて“ガット”といいます。サッカーで いうところのフェイント、あるいはフェイクに近いものです。

〔図−9〕

 P、AD、AEはトライアングルを形成して、 相手の守備にあたります。
 1から2にボールがわたされます。この時 Pは2のマークに行きます。Pが2にかける プレッシャーは厳しいものではなく、2がド リブルで前線に上がることを防ぐような、や やゆるいマークのしかたをします。
 Pが2に移動することで、トライアングル が崩れれば、相手に付け入るスキを与えてし まいます。そのためにも、3人が声を掛け合 いトライアングルが乱れることを防がなけれ ばいけません。
 Bは5のマークをしています。2にボール がわたった時点で、5の前のボールサイドに 移動します。これによって、2は5にボール を出せなくなります。例え2が図にあるスペ ースにボールを出したとしても、Bがそのボ ールをインターセプトする可能性が高いでし ょう。
 Bは5の動きを牽制しつつ、インターセプ トを狙うという姿勢に徹します。  このトライアングルとBの連携がしっかり できると、2のパスコースが4だけに限られ てきます。ここがこの戦術の初期段階での狙 いです。

〔図−10〕

 2はドリブルで上がり、前線にパスをした いところです。しかし、Pのプレッシャー、 トライアングルの存在、Bの5へのマークな どでそれが不可能となりできません。止むな く4のサイドに移動しながら、4へボールを パスします。
 2は状況打開(Pのマークを外す、4が前 線にパスできるようにスペースを作るなど) を図るために、Pに対して“ガット”(上記 文中で説明しています)をするようになるで しょう。Pは2の“ガット”に対してもプレ ッシャーをかけ続けます。
 図では2が4とポジションを入れ替える動 きを表現しています。このようなことは試合 中によく起こることですが、こんな時は、AE が2を担当し、Pが4を担当するようにしま す。トライアングルの、味方選手同士の位置 関係を入れ替えたりしないで、そのままにす るためです。

〔図−11〕

 トライアングルを形成する場合の、Pの動 きに関してです。
 Pはボールの動きに対して、平行に動くこ とが重要です。もしも、ボールを取りにいっ たり戻ったりして前後に動いてしまうと、ト ライアングルの角度が鈍角すぎたり、鋭角す ぎたりしてしまってバランスが保てなくなっ てしまいます。
 このバランスが崩れることは、絶対に避け なければいけません。相手チームにとって、 トライアングルが広がったり、狭まったりす ることでパスコースが開けたり、ドリブルで 上がることができる可能性がでてきます。相 手チームのオプションが多くなるということ です。
 残り時間は十分にあるとしても、相手が1 点リードしているのです。ここできず口を大 きくすることはありません。積極的守備とは いっても点を取られては何にもなりません。


One Point Advice

この戦術のようにポジション・チェンジが ある場合は、声をかけるとか合図をして行な います。ポジション・チェンジの失敗は、一 気にピンチを迎えると肝に命じておいてくだ さい。
この場合は2が“ガット”をしますが、P はこの動きに離されないように、しっかりと マークします。ここを失敗すると、相手は攻 めのオプションを多く獲得することになりま す。

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攻撃編1 攻撃編2 〔図の見方〕
 
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