THEME
攻撃編2 味方PIVOへのマークがきつく得点チャンスが
生まれない時の攻撃

  密着マークをあえて受けて味方の得点チャンスを拡げる

 相手チームのPへのマークが厳しく、Pを起点とした得点チャンスが作り にくい。これは多くの試合で見られることです。ほとんどのチームが、この ようなことを経験したことがあるのではないでしょうか。
 さて、ここで紹介する戦術では、最終的にBがシュートを打ちます。ポジ ションの関係で、Bが移動する距離は長く、しかも早く移動しなければいけ ません。かなりBに負担を強いる戦術です。
 Pを除いたB、AE、ADは味方陣内で相手チームに対応しています。そこか ら一気に、Bだけが相手ゴール前まで上がっていくのですから、ある意味で はカウンター攻撃に近いものをイメージしていただけるといいでしょう。
 またPはガットの動きをして、自分をマークしている相手プレーヤーを引 き連れ、Bのためにスペースを作る役割があります。ボールをもらおうとす るフェイク、5のマークを外そうとするフェイントなどさまざまなテクニッ クを駆使して、Bの一気の“上がり”とシュートをアシストしなければいけ ません。

〔図−20〕

 ゴールクリアランスとなって、Gがボール をキープしています。  GはBに対してアンダースローでボールを 投げます。Bはピッチ中心に向かってドリブ ルをし、相手の動き、フォーメーションを見 極めます。そしてADにBはパスします。
 AEは最初にBがいたポジションに移動しま す。この時点で、味方陣内にいるプレーヤー はGを含めて味方が4人、相手チームが3人 です。味方陣内で密集している状態です。
 一方、相手陣内は合計3人。ここに目をつ けた戦術です。
 Pはマークされている5を外すように、左 右のサイドに移動を繰り返します。ガットで す。Pの動きはかなり重要です。Pの動きに よって、Bが上がることのできるスペースが できるからです。  素早い身体の入れ替えなどフェイク、フェ イントを繰り返し、あたかもボールをキープ しているADからロングパスが来るような雰囲 気を作り出します。Pの動きは1の動きにも 影響を与えています。Bが走り込むことを意 図しているわけですから、Pに気を取られて いることはBのシュートに対して対応が遅く なるということです。

〔図−21〕

 PがAEのサイドに、5を引き連れて移動し ているタイミングに合わせてBが上がる。こ れが重要です。
 Bは、PがAEのサイドにいることを見計ら い、相手ゴール前のADのサイドにできている スペースに走り込みます。Bは、この走り込 む前に自分をマークしている3を置き去りに する必要があります。
 そうするために、一瞬AEに近づくフェイン トをします。3がBの動きにつられて同じよ うにAEサイドに動いた瞬間、そしてPがAEサ イドにいる瞬間と、2つのタイミングを見計 らって上がるのです。
 一気に全速で上がります。この時、AEはAD に近づきます。ADも少しAEに近寄るようにし ます。Bの上がり、AEとADが近寄る動きはス ムースに行ないます。ここでタイミングがズ レると、相手は態勢を整えBへパスが出しに くくなります。

〔図−22〕

 ボールをキープしているADは、Bの上がり を確認しつつAEにパスします。
 AEはBにパスできるポジションを確保する ために、自分をマークしている4をいっしゅ んでも離さなければいけません。フェイク、 フェイント、ガットなどで4から逃れ、Bへ のパスコースを確保します。  しっかりとBへのパスコースが確保されて いる時は、速いグラウンダーのボールでパス をします。パスコースに4が入ってきた場合 は、4の頭上を越す高いボールをBに供給し ます。
 パスを受け取ったBがしなければいけない ことは、ボールを素早くコントロールして、 シュートを打つことです。この時点で、3が Bのシュートを阻止するために、間近に迫っ ています。ボールコントロールの失敗は、即 この戦術の失敗につながります。くれぐれも 失敗しないように(!?)。


One Point Advice

Pは5の密着マークを“あえて”受け続け ます。このプレーが、最終的にBがシュート を打つことができるスペースを作りだすのです。
Pはセンターラインまで戻ってはいけませ ん。センターラインまで戻ることで、5はP から離れてしまい、ゴール前を固めてしまい ます。こうなると、Bは上がることができな くなります。

守備編1 守備編2 守備編3
攻撃的守備編1 攻撃的守備編2 攻撃的守備編3
攻撃編1 攻撃編2 〔図の見方〕
 
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