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2009年09月17日
イングランドがW杯出場を決めた夜
イングランドはウェンブリーでクロアチアを破り、ワールドカップ・南アフリカ出場を決めました。
ウェンブリーに向かう地下鉄は、早めにスタジアムに入って宴会をやりたいクロアチア人サポーターでいっぱいでした。クロアチアのユニホームを着た3歳ぐらいの小さな男の子が、15人ほどの大人たちに囲まれて、一緒に歌わされているところに出くわしました。彼が大人になった時、この時のことをどんな風に語るのか、ちょっと聞いてみたい気がしますね。
ウェンブリー・パーク駅で地下鉄を降りて、スタジアムへ続く通り「ウェンブリー・ウェイ」を進んでいく時、フットボールファンはなんともいえない喜びを噛み締めます。それはやはり、このスタジアムが特別で、数多くの素晴らしいフットボールの思い出が刻まれた場所だからでしょう。
しかし、今回、私はぎょっとするようなシーンに出くわしました。ウェンブリー・ウェイ通り沿いにはチームスポンサーがブースを出展していたのですが、そのひとつではイングランド代表とニューカッスルのレジェンド、ピーター・ベアズリーが訪れる人々の全員との記念撮影に応じていました。客であろうがなかろうが、とにかく来る人、来る人のためにポーズを取るベアズリーの姿には驚かざるをえませんでした。
最後にウェンブリーでイングランドとクロアチアが対戦したのは、スティーブ・マクラーレン監督の時代。イングランドはホームで敗れて、2008年のEURO(欧州選手権)出場を逃したのでした。ファビオ・カペッロに率いられたイングランドは5−1でクロアチアを破り、見事にリベンジも果たしたというわけです。
この日はオランダ対スコットランドも行なわれていましたが、オランダの得点が決まり、スコットランドの予選突破の望みがなくなった瞬間、ウェンブリーのイングランド・サポーターが「Are you Scotland in disguise」(おまえらは見せかけだけのスコットランドか)を歌い始めたのには、悔しいやら可笑しいやらで参りました。
この夜、最も大きな声援を受けたのは79分に交代出場で登場したデイビッド・ベッカムでした。ベッカムがサイドラインに立つと、イングランド・サポーターはスタンディング・オベーションで迎えました。フランス・ワールドカップで敗退の原因となるレッドカード を受けた時には「愚か者」と罵られたベッカムはついにサポーターから最上級の敬意を払われる選手となったのでした。
しかし、ワールドカップ・南アフリカの本戦のメンバーにベッカムは入ることができるのでしょうか。ファンもメディアも「ベッカムはメンバーに入るべき」という意見が大勢を占めていますが、私は入らないと思います。カペッロ監督はベッカムの功績を讃えてはいますが、彼のチームに必要欠くべからざる選手だとは言っていませんし、前任のスベン・ゴラン・エリクソンやマクラーレンと違い、ファンやメディアに屈しない強さを備えた監督だからです。
投稿者 steve : 12:32
