« 2009年05月 | メイン | 2009年07月 »

2009年06月22日

シーズンオフも英国のファンは大忙し!

シーズンオフとなった今、フットボールが英国内で最も人気の高いスポーツの座を守るのは大変なことです。テニスのウィンブルドンが始まり、クリケットのワールドカップに相当するトゥエンティ20クリケットがイングランドで開催中です。全米オープンゴルフにも注目が集まり、さらにラグビーのブリティッシュライオンズ(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの連合軍)が南アフリカでツアー中で、これは英国のスポーツファンにとって大変関心の高いイベントなのです。今年のウィンブルドンテニスは特に注目されています。男子の優勝候補にスコットランド出身のアンディ・マレーの名が挙がっているためです。

こんな時期なので、フットボールは大した話題になっていませんが、先週、オックスフォード・ストリートを歩いていて、偉大なフットボールスターのことを思い出しました。彼はたとえ、プレーしていなくとも大きな話題になる男です。その男の上半身ヌードのポスターがセルフリッジ(イギリスの高級デパート)のウィンドウに大きく飾られていたからです。

steve090622.jpg

その男とはデイビッド・ベッカムです。彼は今、エンポリオ・アルマーニのアンダーウェアのイメージキャラクターを務めています。私はこのブログに載せるためにセルフリッジのウィンドウをカメラに収めましたが、よくよく考えると、周囲の人は私をヘンな目でいたことでしょう。半裸の男の写真を喜々としてカメラに収める中年男(私)。一歩間違えば変質者ですから。

しかし、フットボールはFIFAコンフェデレーションズ・カップで挽回を計っています。英国チームはどこも出場していませんが、プレミアリーグでプレーする選手が大勢出場していますし、またこれからプレミアリーグのクラブに移籍してくるのではと噂される選手もいます。これらを肴にバプで飲むのが我々の楽しみだからです。そして、来季のプレミアリーグの日程も発表されました。これがまたいい肴になるのです。来るべきシーズンに備えて、ファンはパブでバッチリ準備を整えています。

投稿者 steve : 17:46

2009年06月16日

チャリティマッチ参加報告

私がアプトン・パークでのチャリティマッチでプレーしてから1週間が過ぎました。いまだに思ったようにスムーズに歩けませんが、本当に素晴らしい体験でした。

このトーナメントには6つのチームが参加しました。我々のチーム名は『Bend It Like Bassi』といいます。『Bend it Like Beckham(邦題『ベッカムに恋して』)』という映画にちなんだものです。ちなみにBassiとは我がチームの監督の名前です。

このトーナメントは40歳以上の人しか出場できません。この試合の2日前に41歳になったばかりの私は出場最年少のひとりというわけですが、気分的には2日前に61歳になったような感じです。かなり緊張しています。それでもこの試合のためにアディダスのサッカーシューズを手に入れることができたのはゴキゲンでした。
 
遊び気分でアプトン・パークに到着した我々を待ち受けていたのは、プロのようにお揃いのトラックスーツに身を固めた、かなりデキそうなチーム。いかにもふだんから練習を重ねているのがわかります。
それに引き替え、我がチームときたら、お揃いの新品のアディダスのシャツとショーツはすべてサイズがXLとXXLです。情けないとは思いつつ、大変快適。Mサイズを着ろ、なんて言われたらどうしようかと思っていたんです。

我々はラッキーなことに、ウェストハムが使用するホーム用ロッカールームをあてがわれました。しかし、実際に入ってみると、その狭いことと質素なことに驚かされました。

steve090616_1.jpg


プレミアリーグの選手たちのように、トンネルを通ってピッチに出ると、有名なウェストハムのサポーターソング『I Am Forever Playing Bubbles』が演奏されました。気分は最高、感動に身体が震えました。

steve090616_2.jpg

このトーナメントでは1試合10分間のミニゲームを5試合行ないます。10分なんて大したことないと皆さんは思うでしょう? でも10年間もプレーしていない私にとって、10分間は30分間のようにキツかったんです。
それでも、我々の結果は0-0、0-0、0-1、0-0、0-0。わずか1失点という結果にも驚きましたが、もっと驚いたのは一切得点できなかったことですね。
私の息子ルーカスが見に来ましたが、2試合が終わったところで帰ってしまいました。悲しいですが、息子を責める気はありません。

私は最初、左サイドバックでプレーし、その後はウイングをやりました。とても楽しんでプレーしましたが、もう当分、いや二度とプレーできないでしょう。

収益金はウェストハムの伝説のキャプテンで、彼自身もガンで亡くなったボビー・ムーアの名を冠した「ボビー・ムーア ガン基金」に寄付されます。
そして、トーナメントの最後には、大会最優秀選手が発表され、なんと私でした。これで息子に大きな顔ができるというものです。しかし、正直言ってこの大会のレベルはかなり低く、ここでベストプレーヤーになったところで自慢できたものじゃないと思いますけどね。

投稿者 steve : 15:15

2009年06月05日

ジェラードは最優秀選手にふさわしい

5月29日、私はロンドンの「ロイヤル・ランカスターホテル」にいました。フットボールライター協会による夕食会に出席するためです。

このディナーは、ライター協会が選ぶ、今年のプレミアリーグの年間最優秀選手を表彰するためのものです。今年はリバプールのスティーブン・ジェラードが選ばれました。彼の活躍は素晴らしいものでしたが、タイトル獲得はならなかったことを考えると、なぜ、マンチェスター・ユナイテッドの選手が選ばれず、ジェラードなのかという声も一部にはあるようです。

steve090605.jpg

実はこの賞の受賞者の選考時期は3月。シーズン終了まで、まだ2か月もある段階でその年の最高のプレーヤーを選ぶのは確かに早すぎる気がします。ライター協会の会長に話を聞いたところ、会長はマンチェスター・Uのアレックス・ファーガソン監督から抗議を受けたことを明かしてくれました。サー・アレックスはリーグ優勝、リーグカップ優勝、そしてチャンピオンズ・リーグ準優勝と結果を出したにもかかわらず、マンチェスター・Uの選手に賞が与えられないのはけしからん。不公平だ。ウェイン・ルーニー、ネマニャ・ヴィディッチ、クリスチアーノ・ロナウド、リオ・ファーディナンドらは十分にこの賞に値するはずだ、と電話で熱弁を振るったそうです。

私はジェラードに投票しました。その理由は、いみじくもサー・アレックスが口にしています。ルーニー、ヴィディッチ、C・ロナウド、リオ……これだけの選手が揃っているマンチェスター・Uに対し、リバプールにはジェラードと肩を並べられる選手がいないのです。つまり、ジェラードはひとりでリバプールを牽引して、プレミアの優勝争いに絡んでいたわけです。私や他のジャーナリストも、ジェラードのその部分を高く評価しているのだと思います。

この夜、イングランド代表監督ファビオ・カペッロからトロフィーを受け取ったジェラードはとても嬉しそうでした。そして、その喜びをなるべく多くの人たちと分かち合いたい、という様子が見てとれました。昨シーズンのこの賞の受賞者はC・ロナウドでしたが、彼は会場に遅れて到着し、トロフィーを受け取った後はさっさと帰ってしまいました。なにか事情もあったとは思いますが、主役のいないパーティというのは白けるものです。その点、ジェラードは明け方近くまで会場に残り、ほとんどすべての出席者と言葉をかわしていました。彼のこの態度ひとつとっても、最優秀選手にふさわしいと私は思います。

今年の主役のおかげで、いつも楽しいこのイベントが、この夜はいっそう楽しいものになりました。おかげで私は6月5日のウエストハムのチャリティマッチのためのトレーニングをサボってしまうことになりましたが。この試合については次週、ご報告するつもりです。

投稿者 steve : 15:30