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2009年05月28日
FIFAが主催する最も規模の小さな大会
皆さんは「ブルースターズFIFAユースカップ」の名を以前に聞いたことがありますか?私は今回の取材で初めて、このトーナメントの存在を知りました。スイスのチューリッヒで行なわれるU−18のクラブ対抗戦です。1939年に最初の大会が行なわれたという由緒ある大会で、FIFAが主催するトーナメントのなかで最も規模の小さい大会でもあります。
参加チームはスイスの4チームに国外の6チームの合計10チーム。今回の国外6チームはマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)、レアル・マドリー(スペイン)、フェネルバフチェ(トルコ)、ヘルタ・ベルリン(ドイツ)、フラメンゴ(ブラジル)、北京国安(中国)という錚々たる顔ぶれです。

資料によると、過去のこの大会にはサッカー史に名を残すスーパースターが参加しています。デイビッド・ベッカム、カカ、ジョージ・ベスト、ジェイ・ジェイ・オコチャ、ボビー・ムーア、エイドゥル・グジョンセン、ボビー・チャールトンらが過去の出場選手にリストアップされています。50年代にはゼップ・ブラッター会長も地元スイスのクラブの一員として、マンチェスター・ユナイテッドと対戦したそうです。
この大会は「昇天祭」(注:復活祭から40日後の木曜日)に近い時期に行なわれるのが恒例になっています。そのためか、いかにも祝祭というムードがあって、なかなか楽しげです。もちろん、観客のほとんどは地元のスイスチームを熱心に応援しています。しかし、この大会のサポーターはスイスの人々だけではありません。FIFAのオフィシャルスポンサーであるSONYがバックについています。この大会では最新鋭のカメラ技術を披露してくれました。このテクノロジーが南アフリカ・ワールドカップをテレビで観る何億人もの人々をサポートすることになるわけです。

SONYがブルースターズ・トーナメントに出場した史上初の中国チーム、北京国安についていたこともあって、私はこのアジア代表を中心に取材することに決めました。長い旅を経て参加した北京国安は異色のチームであり、それでいて、このトーナメントを象徴する存在だと感じたからです。初戦は0−1の惜敗、そして2戦目のヘルタ・ベルリン戦で北京はようやく大会初ゴールを決めました。彼らはカメルーン代表のような歓喜のダンスを披露し、私は取材者の立場を忘れて、彼らに拍手を送りました。

結局、北京は10チーム中8位という成績でしたが、彼らは立派な勝者だったと思います。それというのも、初戦を見守った彼らのサポーターはわずか8人しかいなかったのですが、トーナメントの終わりには多くのファンが北京に声援を送っていたからです。ブラッター会長は北京のプレーのレベルの高さに驚いたとコメントしていましたが、彼らが人々を魅了したのは、フットボールに対する無垢で純粋な喜びと情熱だと、私は思います。1990年のイタリア・ワールドカップのカメルーン代表のように、仲間同士で重なり合ってゴールを喜ぶ北京の選手たちの姿に、忘れていた何かを思い出させてもらったような気がします。

バーゼルとグラスホッパーとのスイス対決となった決勝はバーゼルが制しました。すべての試合が終わり、授賞式が行なわる頃、北京の選手たちは笑顔で記念撮影をしていました。同じ時にマンチェスター・ユナイテッドとレアル・マドリーの選手たちはいかにも退屈で、つまらないという顔をしていました。結果はともかく、この貴重な機会を存分に楽しんだという意味では北京の選手たちがチャンピオンだったと思います。私は北京のふたりの選手に話を聞きましたが、どちらも貴重な体験だったし、ここで学んだことを国に戻って生かしていきたいと語っていました。重要なことは、このトーナメントに勝つことではなく、この経験から何を学び、どう今後に生かしていくかです。北京の少年たちはメダルはなくても、大きなお土産を持って帰国したことでしょう。

そして、私は来るウェストハムのチャリティマッチで味方がゴールしたら、北京のようにカメルーン式のセレブレーションをやりたいと思っているところです。
投稿者 steve : 14:58
2009年05月22日
チェルシーが勝てなくてよかった理由
来週の水曜日はマンチェスター・ユナイテッドとバルセロナがチャンピオンズ・リーグ決勝で激突します。チェルシー対バルセロナの準決勝は接戦で、チェルシーはあと一歩で2年連続の決勝進出を逃しました。
チェルシーのファンには申し訳ないのですが、私はバルセロナが勝利したことを喜ばしく感じています。ヨーロッパの最高峰を決める戦いなのですから、
ふたつの最高のリーグの、最高のチームによって争われることが理想です。マンチェスター・Uとバルセロナの戦いこそが、チャンピオンズ・リーグ決勝にふさわしいものだと思います。
チェルシーが決勝に進んだとなれば、それはヨーロッパの最高峰クラブ決定戦というよりも、ローマで行なわれる、プレミアリーグの番外編という色彩を帯びてしまいます。しかもリーグの決着はすでについてしまっているのですから、あまり意味のない戦いといわざるをえません。
この決勝の舞台に立つ、スタープレーヤーの顔ぶれを見ただけでも、最高峰にふさわしいと感じるでしょう。クリスチアーノ・ロナウド、カルロス・テベス、ウェイン・ルーニー、ディミタール・ベルバトフ、リオネル・メッシー、サミュエル・エトー、ティエリ・アンリ……彼らはすでに今季のリーグ王座も占めており、我々はまさに頂上決戦にふさわしい対決を見ることができるのです。
異なる国のリーグを代表するチームの対戦、しかもマンチェスター・Uとバルセロナのようなヨーロッパの巨人同士の対戦、これこそがチャンピオンズ・リーグ決勝です。そして、どちらも素晴らしい攻撃力を持ったチームで、決して退屈な試合にはならないはずです。たとえ1994年のミラン対バルサの決勝(4−0でミランが勝利)のようにどちらかが一方的な試合になったとしても、マンチェスター・U対チェルシーよりはずっといいと私は思っています。
投稿者 steve : 12:27
2009年05月15日
10年ぶりの試合出場に向けて!!
数週間前、私は友人から、フットボールの試合に参加しないかと誘われました。なんとそれは6月5日にウェストハム・ユナイテッドのホーム、アプトン・パークで行なわれるチャリティマッチなのです。
私はかなり悩みました。なにしろ私は最後にプレーしたのがいつだったかさえ思い出せないぐらい、長期間プレーしていないのです。おそらく10年は経っていると思います。もうひとつはヒザを痛めていて、ちゃんとプレーできるかどうか、自信がなかったのです。おまけに私はその試合の2日後に41歳になる、おっさんです。ダイエットもあまり成功したとは言えません。悩むに値する要素だけはたっぷりあったのです。
でも、アプトン・パークでプレーできると思うと胸がときめきました。なにしろ、私の最愛のチームなのですから。それに試合には過去のウェストハムの選手も参加するのです。こんなチャンスは二度とありません。私は決意しました。夢のアプトン・パークでプレーしようと。
いくらチャリティマッチとはいっても、お客は入場料を払うわけですから恥ずかしいプレーはできません。たった4週間しかありませんが、私はトレーニングを始めました。まずはランニングから始めたのですが、やはりヒザが思わしくなく、ランニングマシンを使っています(やれやれ)。そして大失敗。自分がサッカーシューズを持っていないことを忘れていました。持っていたとしても10年前のシューズじゃ、さすがに役に立ちませんよね。
徐々にではありますが、トレーニングは進んでいます。残る問題は肉をガマンして、サラダを食べることなのですが、これが一番の難問です(笑)。
投稿者 steve : 12:19
2009年05月07日
たった4年で3部へ転落した3チーム
5月8日はイングランドの2部リーグに当たる、コカコーラ・チャンピオンシップ(以下チャンピオンシップ)の最終節でした。
この日、プレミアシップへの自動昇格チーム(1位と2位)、昇格最後の1枠への挑戦権を得るプレーオフ出場チーム(3位〜6位)、そして3部に当たるリーグ・ワンへの降格チーム(20位〜22位)が確定しました。
降格3チームの顔ぶれに、私は驚きを隠せません。
ノーリッジ・シティ、サウサンプトン、そしてチャールトンと、いずれも4年前にはプレミアリーグのクラブでした。
同じことはすでに起きていました。
リース・ユナイテッド、シェフィールド・ウェンズデー、ノッティンガム・フォレストといった、かつての名門チームもプレミアから降格して、さらに下のリーグに落ちていっています。
降格クラブにとって最大の問題は、プレミアシップへの昇格時に補強した選手に対する契約が、降格してもまだ有効だということです。
プレミアで得られるテレビ放映料やスポンサー料は降格後は得られません。
そのため、降格チームの多くが財政難に陥るのです。
今回降格する3チームも財政難に苦しんでいるチームです。
破産寸前のサウサンプトンに至っては、クラブの経営に問題があったとされ、来季のリーグ・ワンで勝点10の剥奪が決定しています。
つまり最初から−10からのスタートという苦境にあるのです。
このチームのレジェンドであるマット・ル・ティシェがメンバーに入っているといわれるグループが、サウサンプトン買収を試みているとの噂です。
そして、もうひとつの深刻な問題はスター選手や若いタレントをつなぎとめることが難しいことです。
選手自身も下位リーグでプレーすることを望みませんし、ライバルチームもそれをわかった上で、選手たちに誘いをかけてきます。
今季、チャールトンのエースで、アーセナルのセオ・ウォルコット以来のタレントといわれる17歳のMFジョンジョ・シェルビーはすでにトッテナムと交渉に入っています。
チャールトンファンにとってはつらいことですが、プレミアでプレーするのと、リーグ・ワンでプレーするのと、天秤にかけるまでもなく、シェルビーの選択は決まっていることでしょう。
投稿者 steve : 18:00
