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2009年04月01日
イングランド代表の新ユニホーム
今週はインターナショナルウィークに当たり、世界中でワールドカップ予選やフレンドリーマッチが行なわれました。イングランドも例外ではなく、スロバキア、ウクライナと対戦しています。この2試合はもちろんビッグイベントですが、それ以上に注目されたビッグイベントがありました。イングランド代表の新ユニホームのお披露目です。
ワールドカップやヨーロッパ選手権(EURO)のような大会の間、イングランドのファンにとって、スリーライオンズ(イングランド代表の愛称)のユニホームはまさに“制服”になります。ファンにとっては選手たちと同じシャツを着て、声援を送ることが重要なのです。ユニホームはチームと一体になるために必要欠くべからざるものといえます。
今回、発表されたユニホームは来年の南アフリカ・ワールドカップで着用されるものです。イングランドは予選通過はもちろん、本戦でも上位を狙っています。その期待がこめられているだけに、今回の新ユニホームへの注目度はさらに高まったといっていいでしょう。

アンブロ社からの招待を受けて、この注目の新ユニホームを見ることができた私は幸運でした。お披露目の会場はロンドン東部のショーディッチ(ファッショナブルで芸術家の多い地区。サッカーダイジェストのロンドンオフィスもこの近く)にありました。通常なら、発表会はホテルやレストランなどで行なわれますが、この日はいうなれば“隠れ家”で行なったようなものです。ユニホームの撮影は禁止されているというのに、世界各国からのメディアが集まったのは驚きでした。それだけイングランド代表とそのユニホームの人気が世界的ということでしょう。
新ユニホームの製作には14か月をかけています。その間、イングランド代表チームからの意見やアイデアが次々と出され、採用されていきました。特にデザインに関するファビオ・カペッロ監督の影響力は絶大だったと聞いています。さすがイタリア人だけに、カペッロはスタイルには大いにこだわりを持っているようです。選手で最も多くのアイデアを提供したのはジョー・コールだったそうです。
アンブロは1920年代からイングランド代表ユニホームを作ってきました。当時は1着ごとにオーダーメイド専門の腕利きの仕立て屋によって作られていたのです。まさに“スペシャル”なものでした。
しかし、後年、ファンのためのユニホームを作ることになった時の“スペシャル”はサイズとフィット感でした。単なるS、M、Lというサイズの定義を止め、シャツは胸囲によって、ショーツは胴囲によってサイズ分けをしたのです。さらに年々増加する女性ファンのために身体の線にフィットして、女性をより美しく見せるユニホームも作りました。
「今回の新ユニホームは選手とファン、どちらをより意識して作ったのか?」と、アンブロのチームデザイナー、デイビッド・ブランチに尋ねました。彼の返事は「特定の誰かのためではなく、フットボールを愛する人のために作った」というものでした。
イングランドらしい伝統と現代的なテクノロジーを融合させた「フットボール・テイラーリング」が今回のコンセプト
今回の白いシャツは40年前の66年イングランド・ワールドカップで着用したモデルがベースになっています。66年の準々決勝、対アルゼンチン戦で上下とも白いユニホームを着たのです。
このユニホームを着たキャプテンが、南アフリカで優勝トロフィーを掲げることになるのでしょうか? 先のことはわかりませんが、その可能性は十分にあると思います。
投稿者 steve : 2009年04月01日 14:30

イングランドらしい伝統と現代的なテクノロジーを融合させた「フットボール・テイラーリング」が今回のコンセプト