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2008年10月24日

再生に賭ける名将カペッロの信念

ファビオ・カペッロ率いるイングランド代表は2010年南アフリカ・ワールドカップ出場を懸けた予選で4連勝中です。
アンドラ、ベラルーシ、カザフスタンに勝利するのは当然のことですが、EURO2008予選で煮え湯を飲まされた相手、クロアチアに勝利できたことで、最初の関門は突破したように思えます。
前監督スティーブ・マクラーレンが解任されたのは、まさにクロアチアに敗れたことが原因でした。
ホーム、アウェーの2戦ともに完全に叩きのめされたのは、マクラーレンが何の方策も立てられなかったせいです。
イタリアの名将、カペッロは前任者のようなヘマはもちろんしません。
しかし、結果は出しているものの、内容が優れているとは口が裂けても言えない、今のイングランドに対するサポーターの不満を一番理解しているのは彼かもしれません。
というのも、カペッロ自身が自分のチームのパフォーマンスに納得してはいないからです。
メンバーも固定されてきたように見えて、いまだにベストな布陣を見いだせてはいません。
スティーブン・ジェラード(リバプール)とフランク・ランパード(チェルシー)の共存についてはまだ否定的な見方をする者が多く、前線についても、ウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)のパートナー探しはまだ完全に終わってはいません。
カペッロはマクラーレンに続き、ジョン・テリー(チェルシー)をキャプテンに指名しましたが、これについても多くの識者が「リオ・ファーディナンド(マンチェスター・U)にすべきだ」と言っていました。
イングランド代表の周囲を雑音が飛び交うのは致し方ないことですが、カペッロ自身が満足できるチームならば外からの圧力などものともしないでしょう。
しかし、監督自身がチームに不満を持っているのですから、話がややこしくなるわけです。
カペッロはまず、選手たちの試合に臨む準備や態度から変えていこうとしています。
最近はWAGS(妻とガールフレンドの略)と呼ばれる、選手たちの夫人やガールフレンドが大挙して代表戦に姿を現わすことを「良くない風習だ」と非難しています。
これには一部の選手たちも同意しているようです。
代表チームは結果がすべてです。
ゆえに現在までの予選の結果には満足しているカペッロですが、重要なのは本大会で結果を出すこと。
そのためには本気でチームを強化していかなければなりません。
スベン・ゴラン・エリクソンが監督だった頃、イングランド代表はワールドカップとEUROの両方の予選を簡単に突破して期待が高まりましたが、どちらとも準々決勝で敗れました。
カペッロは当然、それ以上の結果を出すことが要求されるのですから。
勝利のために、監督は断固たる姿勢を見せていくことが必要です。
現在のチームで象徴的なのはエミール・ヘスキー(ウィガン)の存在でしょう。
へスキーは代表で2003年5月22日から得点していません。
ストライカーでありながら、長期間ゴールを決めていない選手を代表でプレーさせるのは勇気のいるものです。
うるさい外野はいまだにマイケル・オーウェン(ニューカッスル)を呼ぶべきだと主張しています。
それでもカペッロはヘスキーこそがルーニーのベストパートナーだという考えを貫き通しています。
この信念こそがイングランド再生に最も必要なものだといえるでしょう。

投稿者 steve : 2008年10月24日 15:41