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2008年09月25日

フットボール観戦のもうひとつの醍醐味

先週の日曜日、プレミア・リーグの2強、チェルシー対マンチェスター・ユナイテッドを観戦しました。
もちろん1−1の引き分けという結果はご存知でしょうが、テレビには映らないことがたくさん起こっていました。

マンチェスター・Uは開幕のスタートダッシュが良くなく、この時期の順位は真ん中より下あたりです。
スタンフォード・ブリッジ(チェルシーのホームスタジアム)のアナウンサーは、マンチェスター・Uが現在14位にいると紹介してしまい、マンチェスター・Uのファンを激怒させました。

チェルシーのキャプテン、ジョン・テリーがボールを持つと、マンチェスター・Uのファンは拍手を送りました。
というのも、5月にモスクワで行なわれたチャンピオンズ・リーグの決勝で、彼がPKをはずしたからです。

また、ディミタール・ベルバトフはチェルシーと同じロンドンにあるライバルであるトッテナムからマンチェスター・Uへ移籍したので、ボールを持つたびにチェルシーファンから野次られていました。

試合当日の朝、最も売れているタブロイド紙の一面にクリスティアーノ・ロナウドのガールフレンドの記事が載り、多くのチェルシー・ファンがその新聞をかざして、ロナウドを挑発していました。

昨シーズンの対戦終了後に、マンチェスター・Uのパトリック・エブラがチェルシーの警備員と乱闘になったので、彼もブーイングの的になっていました。

マンチェスター・Uのファンもおとなしくしてはいません。
“ヨーロッパ・チャンピオン”のチャントを歌って、チェルシーファンを挑発していました。

おたがいに挑発し合って、けなし合って、それを楽しむのもフットボール観戦の醍醐味というものです。

ところで、この試合のキックオフは14時。
この時間になったのにはふたつの理由があります。
ひとつ目は、韓国のサムソンをスポンサーにするチェルシー、韓国人選手パク・チソンを擁するマンチェスター・Uとどちらのチームもアジアのファンが多く、少しでも早い時間にしてアジアの人たちが夜更かしせずにすむようにということ。
マンチェスター・Uの得点をパクが決めたのは、まさに放映するテレビ局にとっては思うつぼ、というやつでしょう。
そして、ふたつ目の理由はアメリカとヨーロッパの対抗戦「ライダー・カップ」というゴルフのトーナメント。
このトーナメントが17時からスタートするため、ビッグマッチが重ならないようにというテレビ局の思惑です。
テレビ局の思惑通り、私はこの試合の後はライダーカップにクギづけになっていました。
引き分けに終わったチェルシー対マンチェスター・U戦にしろ、ライダーカップにしろ、最もエンジョイしたのはテレビ局かもしれませんね!

投稿者 steve : 21:27 | コメント (1)

2008年09月19日

ゾラがウェストハムの監督に就任

「チェルシー史上最も偉大な外国人選手」に選ばれたイタリア人ジャンフランコ・ゾラがウェストハムの監督に就任しました。
本来ならウェストハムのファンにとって、チェルシーのOBを自分のたちに監督として受け入れるのは難しいですが、ゾラは例外です。
現役時代の素晴らしいプレーの数々と同様、その人柄も素晴らしいゾラは多くの人から尊敬されています。
ウェストハム・フロントの選択は間違っていないと、ハマーズ(ウェストハムの愛称)ファンも納得しています。

彼はこれまでにイタリアのU-21代表でピエルルイジ・カジラギのテクニカルアドバイザーを務めただけで、監督の経験はほぼありません。
そこはさすがにウェストハム・サポーターも不安を抱いています。
ですが、プレミアリーグの監督になるには経験はそれほど必要ありません。
また、ウェスト・ハムの仕事は典型的なプレミアリーグの仕事とは異なります。
なぜならゾラは悪名高いグループと一緒に仕事をしなければならないからです。
ゾラの哲学は「選手には敬意を持って接する」ですが、ウェスト・ハムの選手たちが彼に敬意を払うかはわかりません。
ゾラはウェスト・ハムを率いるには良い人すぎるのかもしれません。

ウェストハムを率いることはゾラにとってとてもタフな仕事だと思いますが、
ゾラはサッカー界での評判とコネクションで新しい選手たちをひき入れることはできると私は思っています。
彼のサポート役には、長年チェルシーでアシスタント・マネジャーを勤めてきたスティーブ・クラークが就任しました。
このコンビがウェストハムに革命を起こしてくれることを願って止みません。

投稿者 steve : 17:57 | コメント (893)

2008年09月12日

マン・シティの新オーナーは中東の富豪

先週、プレミアリーグに新しいオーナーが到着しました。
アメリカ人、ロシア人、アイスランド人のオーナーがプレミアリーグにはいますが、今度は中東です。
アブダビ・ユナイテッド・グループ(ADUG)はマンチェスター・シティ(以下マン・シティ)を買収するとすぐに、イングランド史上最高額の移籍金でレアル・マドリーからロビーニョを獲得して彼らの資金力をアピールしました。

このニュースだけでもイングランドのサッカーファンを驚かせるには十分でしたが、彼らはさらに移籍期限最終日にフェルナンド・トーレスを5000万ポンドで獲得しようとしていたことが分りました。
これはリバプールが拒否したため実りませんでした。

マン・シティの新しいオーナーはチェルシーのオーナー、ロマン・アブラモビッチよりも裕福で、シティのために膨大な資金をつぎ込むと宣言しています。

マン・シティのファンをより喜ばせたのは、新オーナーが憎きライバルからクリスチアーノ・ロナウドを獲得するために交渉したという噂でした。
シティのファンにとって夢のような話です。
加えてシティは、ユナイテッドが以前から熱望していたブルガリア人ストライカー、ディミタール・ベルバトフの獲得にも動き、いったんはトッテナムと合意に至りました。
結局はユナイテッドに移籍したものの、ベルバトフもユナイテッドも冷や汗をかいたことでしょう。

マン・シティは今プレミアリーグの4強を脅かそうとしています。

他クラブのサポーターは今回は過去にチェルシーが莫大な資金を得た時とは違った反応を見せています。
シンデレラのように変身したシティに嫉妬するどころか、むしろ他チームにとってシティの資金力強化は嬉しいことのようです。
というのもファンは4強に飽きているからです。
マン・シティがアップセットを起こして、4強以外のチームが優勝争いにからんでくるのは良いことでしょう。

オアシスのギャラガー兄弟はマン・シティの大ファンです。
ノエル・ギャラガーは「中東のオーナーはガソリンで財をなしている。マンチェスター・ユナイテッドのファンがガソリンを買えば、毎回それがマンチェスター・シティの資金になる」と冗談を言っています。

中東のドバイやアブダビは、いまや世界的といわれる不景気とも無縁。
スポーツに投資することは彼らの成功のステータスとなっています。
ADUGによるプレミアリーグでの動きは、さらに中東の富豪たちによるプレミアリーグのクラブ買収につながる可能性もあります。
マン・シティのオーナーの商売敵が、マン・ユナイテッドを買収したら、ダービーマッチはますます熱を帯びることになるでしょう。

投稿者 steve : 18:15 | コメント (1)

2008年09月05日

五輪に出られないイギリス代表チーム

北京オリンピックでは英国は予想以上の成績を残しました。
しかし、サッカーにはで参加していまん。
もし参加していたらさらに盛り上がったでしょう。

オリンピックの場合は「グレートブリテンチーム」としてイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つの国がひとつになって参加しています。
しかし、サッカー協会はそれぞれ独立しているので問題の種になっています。

ワールドカップや欧州選手権はそれぞれの協会単位で出場しています。
4協会が恐れているのは、オリンピックで英国代表が実現した場合、今後もひとつのチームでワールドカップなどに出場すべきとFIFAが言い出しかねないことなのです。

ヨゼフ・ブラッターFIFA会長はオリンピックに英国代表として出場しても、閉会後はまた各国の代表に戻ることができると述べていますが、私は協会側がブラッター氏を信用しているとは到底思えません。

英国代表選考についても、まだ4協会は足並みをそろえておらず、特にスコットランドは猛烈に反対しています。
また、誰が選ばれるかという問題もあります。

もし英国代表チームが編成されることになったら、マンチェスター・ユナイテッド監督サー・アレックス・ファーガソンが英国チーム監督の最有力候補といわれてますが、スコットランド人である彼が、すんなりとオファーを受け入れるとは考えにくいという事情もあります。

4か国でプレーオフを行ない、英国代表を決めるという提案もありますが、もしイングランドが勝ったら、他3か国は英国代表としてサポートしない可能性が高いといわれています。
非常に子どもっぽい態度ですが、実際に起こりうると思います。

4か国混成で選手を選ぶ方法がベストですし、選手とファンも強い絆で結ばれるでしょう。
それにスチュアート・ピアース(現イングランドU-21監督)のような若手監督がファーガソンよりも適任でしょう。
オリンピックはそもそもアマチュアや若いアスリートのための大会なのですから。

英国はサッカーの母国ですから参加する義務があると私は思いますし、ロンドン・オリンピックの開幕イベントで、デイビッド・ベッカムの顔見世だけに終わってしまったりするのは恥ずかしいことだと思います。
過去のことは忘れて、英国チーム誕生のために協会と国民がひとつになることを祈っています。

投稿者 steve : 11:24 | コメント (0)