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2008年08月28日

イングランド代表戦に2万の空席

ウェンブリー・スタジアムで2−2の引き分けに終わり、イングランド代表チームに激しいブーイングが浴びせられた後、ファビオ・カペッロ監督にとっての“ハネムーン(蜜月期間)”は終わってしまったようです。
この試合はフレンドリーマッチにすぎません。
しかし、この日のチェコは「EURO2004のベストチーム」と呼ばれた4年前のチェコとはまったく違うチームで、そんなチームと引き分けることしかできなかったイングランドに多くの国民が失望しました。

この試合以来、カペッロの選手選考や試合運びが非難の的になっています。
カペッロに限らず、ここ数年のイングランド代表監督にとって、フランク・ランパードとスティーブン・ジェラードの共存、あるいはどちらを起用するかは難しい決断であり、とても厄介な問題になっています。
カペッロに同情したい気持ちもありますが、結局は彼自身が決断を下さなければならないのです。

試合結果もさることながら、イングランド・サッカー協会(FA)の懸念はファンの関心度の低さでした。
この日のウェンブリー・スタジアムは2万席もの空席があり、イングランド代表公式サポータークラブの会員数も2万人減ったと発表されています。
つまり5万人の会員のうち、3万人しか更新しなかったということです。
この事態にFAやスポンサーは大きな危機感を感じています。

ランパードとジェラードの問題と同じように、チェコ戦を前にした数週間、2010年のワールドカップ予選に向けて、始動するイングランドのキャプテンは誰になるのかに関心が高まっていました。
チェルシーのジョン・テリーとマンチェスター・ユナイテッドのリオ・ファーディナンドの一騎打ちとなった、このキャプテン騒動はかなりの盛り上がりを見せました。
90年のイタリア・ワールドカップでイングランドをベスト4に導いた名将サー・ボビー・ロブソンが「停滞するチームを活性化するにはリオが望ましい」と言えば、翌日にはイングランドとアーセナルでキャプテンを務めたトニー・アダムスが「テリーこそ、キャプテンにふさわしい」と反論するなど、まさに国民的関心を呼んでいました。
結局カペッロはチェコ戦の前にジョン・テリーをキャプテンに任命しましたが、これは多くの観客を驚かせました。
私もそのひとりでしたが、確かにイングランドには変化が必要です。
ファーディナンドをキャプテンにすることで、彼がイングランドを新しい方向へ導いてくれると思っていたので残念でした。

次の代表戦は9月10日。
相手はあのクロアチアです。
イングランドはEURO2008予選で2度もこの国に敗れています。
3度目の敗北はさらに多くの国民を失望させ、ますます代表チームへの関心を薄れさせてしまうに違いありません。
アウェーのザグレブで戦うイングランド代表は、早くも正念場を迎えているといっていいでしょう。
それでも勝つしかありません。
この停滞を打ち破るには勝利するしかないのですから。

投稿者 steve : 12:45 | コメント (3)

2008年08月21日

オープニングマッチは特別なもの

8月17日、プレミアリーグの2008-09シーズンが開幕しました。
スタジアムにはこの時を待ちわびていたファンの興奮が渦巻いています。
新シーズンの開幕はいつもエキサイティングです。
とりわけオープニングマッチは特別なもので、常連でないファンも押し寄せます。

私もウエストハムの開幕戦に行って来ました。
相手は降格候補にも挙げられているウィガン。
ハマーズ(ウエストハムの愛称)のファンは当然快勝を期待していましたが、今年のウエストハムについては過度の期待は禁物というべきでしょう。
試合開始早々ディーン・アシュトンの2ゴールで2−0と先制すると、サポーターたちは「俺たちはリーグ首位だ」と歌い始めました。
同日にボルトンが3−1でストークに勝利したので、開幕首位の夢は消えましたが、ごきげんのハマーズサポーターはそんなことはお構いなし。
いつまでも歌は止みませんでした。

1点を返されたものの、2−1で逃げ切り、ひとまずいいスタートを切ることができました。
ただし良かったのは結果だけで、内容には乏しい試合でした。
やはり今年もハマーズに過度の期待は禁物のようです。
すでに大衆紙にはかつてのウエストハム監督で、現在はポーツマスの監督を務めるハリー・レドナップの帰還説まで流れています。
まだ1試合が終わったばかりだというのにです。

翌日の日曜日には優勝争いの中心になるであろう2チームの試合が行なわれました。
チェルシーは4−0でポーツマスに勝利。
一方、プレミアリーグ王者マンチェスター・ユナイテッドはオールドトラフォードでニューカッスルに1−1のドローというショッキングな結果に終わりました。
レギュラー選手数人を欠くとはいえ、昨季は6−0で粉砕した相手に大苦戦。
マンチェスター・Uはいまさらながら補強らしい補強をしてこなかったことを疑問視されています。

そうはいっても、まだ開幕したばかり。
理論上はすべてのチームに優勝の可能性はあるのです。
これから来年の5月まで、ファンは毎週ごとに一喜一憂して過ごしていくことになります。
それが古今東西変わらないフットボールの楽しみ方なのです。

投稿者 steve : 10:04 | コメント (0)

2008年08月14日

北京から占う4年後のロンドン五輪

4年後にはロンドンでオリンピックが行なわれるので、今北京で何が起こっているのか、イギリス国内で関心が高まっています。
先週の北京オリンピックの開会式にはとても感動しました。
しかし、あの開会式にはハリウッドの超大作映画よりも多くの費用がかかっているのです。
あの規模のオープニングセレモニーが行なえるのかどうか、ロンドン五輪委員会には大きなプレッシャーがかかっているそうですが、北京がセレモニーにつぎ込んだ莫大な額と、同じだけの金額の投入はロンドンにはムリな話です。
その代わりに、ロンドンは知恵を絞って、アイデアで勝負しなければならないでしょう。

時差の関係もあって、北京の全競技を見るのはさすがにムリですが、獲得メダル数は予想どおり、中国とアメリカがトップを争っているようです。
最終的には中国が勝つと私は思います。
メダル獲得争いでトップに立つことは2か国にとって単なるスポーツの業績ではありません。
彼らにとって世界中で最も強い国であることを表すものなのです。

4年後のロンドン五輪はイギリスでは5回目となるオリンピックですが、開催国だからといって中国やアメリカのようなメダルはもちろん期待できません。
ですが、これまでで最高の結果を残すことはできるのではないかと思っています。
自転車やボート、ヨットのようにイギリスがメダルを獲得できそうな競技がいくつもあります。
これらのスポーツはある程度裕福な階級の人々が愛好するスポーツとして認識されているのです。

現在、イギリスで非常に注目を集めているのがトム・ダレー選手です。
彼は14歳ながら飛び込み選手としてイギリス国内では大スターです。
北京でのメダル獲得は難しそうでずか、ロンドン五輪のスターになるのは間違いなしです。
飛び込みは中国の人気競技のひとつで、ダレーは北京でも大人気を博しています。
4年後に彼が新しいスポーツ・ヒーローになれるかどうか、とても楽しみです。

投稿者 steve : 20:39 | コメント (0)

2008年08月07日

1番人気はアラン・カービシュリー!?

イギリスやヨーロッパでサッカーの賭け事は巨大ビジネスになっています。
ブックメーカーはレアル・マドリッドやミランのようなクラブやリーグのスポンサーにもなっています。
バルセロナは、ブックメーカーをホームのカンプ・ノウのスポンサーに迎え、親密な関係を作っています。

インターネットはオンラインでの賭け事を普及させ、イギリスのマーケットには新しいブックメーカーがどんどん進出しています。
新興勢力の会社は同業他社と差別化を図るためにさまざまな企画を試みていますが、そのうち「novelty bet」となるものが誕生しました。
これは試合や得点者を予想する通常の賭けとは異なり、ギャンブラーを惹きつける賭けです。
「ブルー・スクエア」というブックメーカーはプロリーグの下に所属するリーグのスポンサーで、そのリーグはブルー・スクエア・プレミアと知られています。

今週、私は「ブルー・スクエア・サック・レース」へ招待されました。
サックレースとは競技者が腰まで袋に入り、走るというよりはピョンピョンはねてゴールを目指す競技です。
イギリスではよく学校の運動会でよくやっています。
このレースの「sack(サック)」とはかばんや袋という意味ですが、解雇という意味も持っています。
このイベントはブルー・スクエアやこの種の賭けの広告を得るために計画され、ロンドンのバッターシー陸上競技場で行なわれました。
集まった人々は「2008-09シーズン、最初にクビになるのはどの監督か?」を賭けるのです。

1番人気は5倍のアラン・カービシュリー(ウエストハム監督)でした。
もし10ポンドをカービシュリーが最初に解雇されると賭けて、当たれば50ポンドもらえ、賭けた10ポンドも戻ってきます。
2番人気は6倍のケビン・キーガン(ニューカッスル監督)で、逆に最も解雇されそうにないのは50倍のサー・アレックス・ファーガソン(マンチェスター・ユナイテッド監督)と66倍のアーセン・ヴェンゲル(アーセナル監督)です。

この日のイベントを盛り上げるために、主催者が20人の監督のお面をつけた20人を準備して、サック・レースを始めました。
「袋競争」が「解雇競争」となり、ひとりずつ脱落していった結果、最後まで残ったのはファーガソン監督でした。さすが名将!!

このイベントは余興ですが賭け事は真剣です。
ところで昨シーズン、誰が最初に解雇されたか知ってますか? それがジョセ・モウリーニョ(現インテル監督)だったことはとても興味深いですね。

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投稿者 steve : 18:46

2008年08月02日

ビッグクラブの次の狙いはインド

南アフリカで2試合、ナイジェリアで1試合のプレシーズンマッチを行なったマンチェスター・ユナイテッドが今週、アフリカから戻ってきました。
海外遠征ではその国のサッカーを向上させようと、現地のチームと対戦することが多かったのですが、ナイジェリアでは同じプレミアリーグのポーツマスと対戦しました。

マンチェスター・ユナイテッドは、海外で自分たちのブランドを構築するためにイギリス国外へ遠征する準備を長い間続けてきました。
この10年間でオーストラリア、マレーシア、シンガポール、タイ、アメリカ、日本、韓国と回り、そして今回、アフリカまで足を伸ばしました。

もちろん、クラブにとって最大の理由は財政面であり、今回もマンチェスター・ユナイテッドは24時間以内に2試合をこなし、3000マイルも移動しなければならなかったのですが、ポーツマスとの対戦によって1500万ポンドを受け取ることができました。

加えて、マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーはプレミアリーグとチャンピオンズ・リーグで頂点を争っており、両者は世界中のファンのために戦っているとも言えるでしょう。
チェルシーはモスクワでのプレシーズンマッチ後に中国へ渡っての2試合を終えて、帰国したばかりです。
レッドデビルズ(マンチェスター・Uの愛称)がアフリカなら、ブルーズ(チェルシーの愛称)は中国とアメリカの2つのマーケットで人気を上げたい意向があると言われています。

チェルシーのピーター・ケニヨンCEOは、以前はマンチェスター・ユナイテッドのCEOであり、世界中でマンチェスター・ユナイテッドのイメージを構築しました。
チェルシーは同じことを自分たちのチームでやってもらうために彼を招聘したのです。

現在、クラブはいろいろな国でサッカークリニックを始めていますが、それはその国で彼らのイメージを定着させ、新規のファンを獲得し、彼らに長くサポートしてもらうのが目的です。
イギリスにおいては、ほとんどの場合、子は親が好きなチームのファンになるので、新規ファンを獲得するのは難しいといわれます。
頭打ちの国内よりも、新しいファンを獲得できる可能性が高い海外でのプロモーションにこそ、時間とお金をかける意義があると考えるクラブが多いのも事実です。

そうしたクラブが狙っているのは、スポーツに熱狂的な国民性を持つインドだといわれています。
人口も多く、経済も飛躍的に発展中のインドは、新規開拓に余念のないマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーにとっては絶好の国なのです。

投稿者 steve : 09:27