« ベッカムを呼ばなかった判断は正しい! | メイン | 本当にあったFAカップのおとぎ話 »
2008年02月14日
マンチェスター・Uが東京で公式戦!?
プレミアリーグの全20チームが2011年の1月に海外の都市でリーグ戦1試合を行なうという計画が発表されて以来、英国中が騒然としています。
プレシーズンマッチならともかく、公式戦です。
つまり、この1試合の勝点やゴールが優勝の行方を決めるかもしれないわけです。
全チームが同じ都市で試合をするというなら、まだわかりますが、現段階では世界各国から5つの都市を選ぶ予定になってます。
たとえばアーセナルがパリなのに、マンチェスター・ユナイテッドは東京、などということになったらどうなるのでしょう。
移動距離の違いは、あとから疲労や精神的苦痛になって跳ね返ってくる可能性があります。
そして、この海外公式戦のために、現在38試合のリーグ戦をわざわざ1試合増やすというのです。
近年、過密スケジュールが問題視されているのですから、時代にも逆行しています。
英国内では誰もがこの方針に反対しています。
サポーターだけでなく、監督も、UFEAやFIFAの会長もこの方針に反対しました。
政治のトップである首相も反対し、メディアですらも反対しています。
そして、日本サッカー協会(JFA)もいち早く、この動きに反対を表明しています。
日本は外国のクラブチーム同士の対戦を原則的に禁止(例外はトヨタカップのみ)していますし、プレミアリーグの計画は他国のフットボールリーグの発展の妨げになるという考えのようです。
JFAの意思表示は非常に明確で迅速でした。
この対応は英国内でも高く評価されるに違いありません。
もちろん、海外で試合を行なうことが悪いことばかりだとは言えません。
昨年はロンドンで、NFLやNBAが開催されて、好評を博したのは事実です。
ですが、それらは特定のチーム、それもそれなりの人気と知名度を備えたチーム同士の対戦でした。
プレミアリーグの海外公式戦の計画はそれとは違います。
20チームの10試合すべてが行なわれるのですから。
プレミアのビッグ4の試合ならば、海外でも多くの観客を集めるでしょう。
しかし、それ以外のチーム同士の対戦にドバイやロサンゼルスのサッカーファンが興味を示すとは思えません。
たとえばブラックバーン対バーミンガム・シティの試合に海外のファンが興味を持つでしょうか?
英国内のファンを無視したプレミアリーグの方針に、ファンは怒りを覚えていますが、それぞれのクラブの最高責任者たちは新しい金儲けにつながるのではと期待しているようです。
いわば彼らは、この計画の影の協力者です。
“儲け主義”の人々だけが望んでいて、他は誰も望んでいない海外公式戦ですが、結局実現して、マネーの力が偉大であることを証明するかもしれません。
投稿者 steve : 2008年02月14日 14:29

