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2008年02月29日

もうひとつのエキサイティングなリーグ

世界中の多くのファンが、世界でもっともエキサイティングでエンターテイメントなリーグはプレミアリーグだと思っているでしょう。
プレミアリーグには優れた選手がプレーしていることについては私も同意見です。
ですが、最近チャールトンでチャンピオンシップ(プレミアリーグの下のリーグ。2部に相当)の試合を数試合観たのですが、このリーグもとても魅力的だと改めて思いました。

ここ数週間前、チャールトンで私はハル・シティ、ストーク・シティ、クリスタル・パレス、ワトフォードの試合を観たのですが、いずれも楽しい試合でした。
なによりもチャンピオンシップの選手たちは成功に飢えているようでした。
彼らは数試合良いパフォーマンスを見せれば、プレミアリーグからお声がかかり、将来の成功が保証されることを知っているからなのでしょう。
プレーヤーの真剣さ、ハングリーさに関してはプレミアリーグよりも上かもしれません。

チャンピオンシップは非常にフィジカルでハードです。
ボールを持つと、敵がすぐに寄ってきてタックルしてきますので、トリッキーなフェイントなどを披露している時間はありません。
華麗なテクニックの競演とは無縁ですが、シンプルでパワフルな、このフットボールも魅力的だと思います。

チャンピオンシップではほとんどの試合で、プレミアリーグからレンタル移籍している若い選手を見ることができます。
たとえば、クイーンズ・パーク・レンジャースのスコット・シンクレアはチェルシーから、ハル・シティのフレイザー・キャンベルはマンチェスター・ユナイテッドからそれぞれレンタル移籍で来ています。
この期待の若手たちが何年もプロ選手としてやってきたベテラン選手を相手にして戦うのはとても見ごたえがあります。

チャンピオンシップはプレミアリーグほどレベルは高くありませんが、責任感と一生懸命さ、エンターテイメントにおいてチャンピオンシップも負けてません。
古き良き時代のイングランド・フットボールの片鱗は、むしろ、このカテゴリーでこそ見られるといってもいいかもしれません。
もし、英国を訪れて、プレミアリーグの試合が観れない時は、チャンピオンシップの試合を観る事をお勧めします。
きっと新たな発見があると思いますよ!!

投稿者 steve : 14:34 | コメント (0)

2008年02月22日

本当にあったFAカップのおとぎ話

3週間前、ハバント&ウォータールービルは、前半にリードを奪い、FAカップ4回戦でリバプールに大きなショックを与えました。
そして、先週土曜日にはバーンズリーがアンフィールドで実際にリバプールを打ち破りました。

決勝点を挙げたのはブライアン・ハワードでしたが、本当のヒーローはゴールキーパー、ルーク・スティールでした。
この物語は本当のFAカップのおとぎ話です。

ルーク・スティールはこの試合の48時間前までウェスト・ブロミッチ・アルビオン(WBA)の第3GKでした。
しかし、バーンズリーのGKが負傷したので、試合の前々日の木曜日に、彼は「緊急」ローンでバーンズリーに加わりました。

木曜日に、スティールはバーンズリーの新しいチームメイトに紹介されました、そして、金曜日の夜にはチームメイトたちのことをもっとよく知りたいと思い、インターネットでバーンズリーのことを調べて、夜を過ごしました。

スティールは6年前の2002年、ピーターバラからマンチェスター・ユナイテッドへ移りました。
そして2006年にWBAに移籍するまで、結局彼はマンチェスター・Uでプレーすることはありませんでした。
23歳になった今もWBAでは控えGKです。
しかし、そんな彼だからこそ、奇跡を起こせたのかもしれません。

そして土曜日。
リバプールのホーム、アンフィールドでスティールは素晴らしい活躍を披露しました。
ディルク・カイトのゴールは止められませんでしたが、ライアン・バベル、シャビ・アロンゾ、ピーター・クラウチ、ハリー・キューウェルらのシュートをことごとくセーブし、バーンズリーに歴史的な勝利をもたらしました。

FAカップ6回戦の相手はチェルシーに決まりました。
バーンズリーにはまたも奇跡が必要かもしれません。
しかし、次の試合、スティールはもういません。
WBAに復帰した彼はリバプール戦の勝利が、彼の将来を明るいものにしてくれることを祈っています。
しかし、それもまた、6回戦で再びバーンズリーが奇跡を起こせるかどうかと同様に、神のみぞ知ることと言えるでしょう。

投稿者 steve : 19:21 | コメント (0)

2008年02月14日

マンチェスター・Uが東京で公式戦!?

プレミアリーグの全20チームが2011年の1月に海外の都市でリーグ戦1試合を行なうという計画が発表されて以来、英国中が騒然としています。

プレシーズンマッチならともかく、公式戦です。
つまり、この1試合の勝点やゴールが優勝の行方を決めるかもしれないわけです。
全チームが同じ都市で試合をするというなら、まだわかりますが、現段階では世界各国から5つの都市を選ぶ予定になってます。
たとえばアーセナルがパリなのに、マンチェスター・ユナイテッドは東京、などということになったらどうなるのでしょう。
移動距離の違いは、あとから疲労や精神的苦痛になって跳ね返ってくる可能性があります。
そして、この海外公式戦のために、現在38試合のリーグ戦をわざわざ1試合増やすというのです。
近年、過密スケジュールが問題視されているのですから、時代にも逆行しています。

英国内では誰もがこの方針に反対しています。
サポーターだけでなく、監督も、UFEAやFIFAの会長もこの方針に反対しました。
政治のトップである首相も反対し、メディアですらも反対しています。
そして、日本サッカー協会(JFA)もいち早く、この動きに反対を表明しています。
日本は外国のクラブチーム同士の対戦を原則的に禁止(例外はトヨタカップのみ)していますし、プレミアリーグの計画は他国のフットボールリーグの発展の妨げになるという考えのようです。
JFAの意思表示は非常に明確で迅速でした。
この対応は英国内でも高く評価されるに違いありません。

もちろん、海外で試合を行なうことが悪いことばかりだとは言えません。
昨年はロンドンで、NFLやNBAが開催されて、好評を博したのは事実です。
ですが、それらは特定のチーム、それもそれなりの人気と知名度を備えたチーム同士の対戦でした。
プレミアリーグの海外公式戦の計画はそれとは違います。
20チームの10試合すべてが行なわれるのですから。
プレミアのビッグ4の試合ならば、海外でも多くの観客を集めるでしょう。
しかし、それ以外のチーム同士の対戦にドバイやロサンゼルスのサッカーファンが興味を示すとは思えません。
たとえばブラックバーン対バーミンガム・シティの試合に海外のファンが興味を持つでしょうか?

英国内のファンを無視したプレミアリーグの方針に、ファンは怒りを覚えていますが、それぞれのクラブの最高責任者たちは新しい金儲けにつながるのではと期待しているようです。
いわば彼らは、この計画の影の協力者です。
“儲け主義”の人々だけが望んでいて、他は誰も望んでいない海外公式戦ですが、結局実現して、マネーの力が偉大であることを証明するかもしれません。

投稿者 steve : 14:29 | コメント (0)

2008年02月07日

ベッカムを呼ばなかった判断は正しい!

ファビオ・カペッロ新監督が就任して以来、デイビッド・ベッカムが召集されて100キャップに到達するかが最大の話題でしたが、水曜日のスイス代表との対戦には、ベッカムの姿はありませんでした。
結果としてベッカムの代表キャップは99のままですが、私はカペッロの決断が正しいと思っています。

多くのファンやメディアにとってショックでしたが、これまでのイングランドには有名選手の存在に影響されない強い監督はいませんでした。
逆を言えば、強い監督がいなかったからこそ、ベッカムは2大会のワールドカップに出場できたといえるでしょう。

今回、カペッロはベッカムを外すことに多大なプレッシャーを感じていたはずです。
ベッカムはイギリスにおいて、いまだに巨大なビジネスであり、もし彼が100キャップ目となるならば、そのプレーを見ようと多くのファンがスイスまでのチケットを買おうとしていました。
正直なところ、私はスイスとの国際親善試合を見る気はまったく起きませんでしたが、チケットは完売しました。

しかし、ベッカムは昨年11月からプレーしていません。
2週間前まで、彼はアーセナルでトレーニングを続けていましたが、先週から自身のサッカースクール開校のためにブラジルに飛びました。
帰国後、ベッカムはトレーニングを再開しましたが、「体力面に問題がある」としてカペッロは彼を呼びませんでした。

今回のカペッロのメンバー選考について、ファンやメディアはおおむね好印象を持っているようです。
イングランドの人々は高給取りでありながら、代表ではクラブほど真剣にプレーしない選手たちに飽き飽きしているのです。
ケガ人が出たために変わってしまいましたが、カペッロの最初の選手構成は、トッテナムから3人、アストン・ビラ5人と、この2チームから選手が多く選ばれていました。
カペッロは前任者たちが重用していた選手を流用するのではなく、自分の目で見て選びたいようです。
新監督はビック4だけでなく、多くのプレミアシップのクラブを視察しています。
このイタリアの名将は自分自身の目で選手を評価する監督だということを最初の選考によって知らしめることに成功したといえるでしょう。

ベッカムが1998年のワールドカップのアルゼンチン戦で退場していなければ、すでに100キャップを達成していましたね。
つまり、彼にはカペッロを恨む筋合いもないということです。

投稿者 steve : 13:49 | コメント (1)