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2007年11月30日

次期代表監督はカッペロが最適!?

先週の水曜日の事ですが、ユーロ2008の予選でイングランドがクロアチアに負けてしまい、本戦に進めないというショックなことがありました。

イギリス国民はみなイングランドにとってユーロの予選は形式的なものでしかないと思っていたので、今回の予選敗退は大打撃でした。スティーブ・マクラーレンに批判のすべてが集中していますが、彼はコーチからの昇進で、そもそも能力も実績も十分ではありませんでした。

マクラーレンはクロアチア戦後に辞任せず、翌朝解任されるまで待っていました。「なぜ?」と思われる方もいるでしょうが、それは支払われる金額が違うからです。解任されたら250万ポンド支払われるのですが、もし辞任していたらそれより少ない額しかマクラーレンは得られないからです。

それで、監督という点においてイングランド代表の次は何があるのでしょうか? 私からすれば、代表監督はコーチとして成功したい野心を持った人のための仕事ではありません。世界中の代表監督のうち、ベストな監督はどれだけいるでしょうか? ほとんどいないでしょう。クラブの監督は毎日選手と共に働かなければなりませんが、それは好きでやっていますし、給料も良いです。しかし、理由はそれだけではありません。アーセナルのヴェンゲル監督やマンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督を見てください。彼らはチームを進化させる事を愛してやみません。

モウリーニョは適任でしょうが、仕事を請けるには若すぎて、野望もあり、賢すぎると思います。彼は再び最高レベルのクラブで毎日コーチしたいと望んでいます。彼は何ヶ月も試合がない状況を望みません。

代表監督はファビオ・カペッロのような人にとっては最適な仕事だと思いますので、彼に接触する事は不思議ではありません。彼は多くのタイトルを得ていますし、毎日コーチをする欲望もないかもしれません。しかも莫大な給料を貰えて、2010年のワールドカップ予選が終わる2009年9月まで(もしくは新しい監督が決まるまで)責任を問われません。彼にとって簡単な仕事です。ワールドカップ予選が始まる2008年9月まで、イングランドは何も試合がありません。

だから、来年の夏はイングランド対スコットランドの試合をするチャンスなのです!

投稿者 steve : 15:01 | コメント (1)

2007年11月22日

スコットランドの将来に期待しよう!

先週の土曜日は我が家にとって、とても悲しい日でした。EURO2008予選で、われわれが応援していたスコットランドがイタリアにホームで1-2で負けてしまい、予選敗退となってしまったからです。世界王者イタリア相手に、スコットランドは大健闘しましたが、結果は結果です。

予告どおり、私たちは自宅で友人たちを招いて観戦パーティをしたのですが、そのうちの2人が16時59分になってようやく到着。試合は17時キックオフだというのに信じられますか?!

私は彼らのために飲み物を用意していて、イタリアの最初の得点シーンを見逃してしまいました。もちろん、その後の私は観戦を楽しんでいましたので、全員がセルフサービス。飲みたくなったら自分で注がなければなりませんでした。

ハーフタイムに、我々はこの試合のためにスコットランドから送ってもらったスコットランドの伝統的なミートパイを食べましたが、とてもおいしかったです。

steve071122.jpg後半になってスコットランドが同点に追いつきました。この時点ではEURO本大会出場のチャンスが残されていましたので、もう我が家は拍手喝采で大騒ぎでした。ただ、騒ぎすぎて息子のルーカス(写真)は耳をケガしてしまい、不機嫌でしたが、他のメンバーは幸せの絶頂でした。

イタリアがクリスティアン・パヌッチのゴールで終了間際に勝ち越して、スコットランドのアドベンチャーは終わりを迎えました。

スコットランドは負けはしたものの、今回の予選では予想外の活躍をしました。しかも若手が多いチームだったので、将来に期待が持てます。

我が家は失望で一杯でしたが、明け方にスコットランドのスープを飲むまで、スコットランドスタイルのパーティを続けました。

グラスゴーでは金曜日の夜から土曜日の夜までパーティが行なわれ、ハンプデン・パーク周辺は興奮に包まれていました。イタリア代表のロベルト・ドナドーニ監督はスコットランドサポーターを賞賛し、イタリアのサポーターも同じようになってほしいとコメントしていました。

ハンプデン・パークでケータリングを行なっている会社が、通常は100人弱しか雇わないのに、この試合ではチケットを手に入れられなかったスコットランドサポーターのために、彼らを働かせるという名目で何千人ものサポーターを受け入れたという話がありました。当然のことながら、試合が始まると彼らは観戦に没頭して、ほとんど仕事はしてなかったようですが。サッカーファンの、自国代表チームへの想いはどの国も熱いものですが、スコットランドは本当に熱い。身びいき抜きで、本当にそう思います。

ところで、ウェールズ対アイルランドの対戦は2-2の引き分けに終わりました。正直なところ、我が家はスコットランド戦に集中していたので、この試合にはほとんど関心はありませんでした。ですが、アイルランドにとって、最も残念だったのは試合の結果ではなく、現アイルランド代表のコンサルタントであり、誰からも好かれ尊敬されたボビー・ロブソン監督がサッカー界から引退したことでしょう。90年のイタリア・ワールドカップで、イングランド代表を率いて、ベスト4まで進んだサー・ボビーは、いまだにサッカーへのあふれんばかりの愛情と情熱の持ち主です。引退は健康上の理由からで、彼は数年前からガンとの戦いを続けています。でも、きっと、これからもどこかのスタジアムの客席で、あの笑顔を見ることができるでしょう。

投稿者 steve : 05:17 | コメント (0)

2007年11月15日

小さなスコットランドを自宅に

このブログを読んでいるみなさんが、すでにご存知のとおり、私はスコットランドファンです。そして、今週の土曜日はスコットランドにとってとても重要な試合が行なわれます。スコットランドはEURO2008の本戦出場をかけて、ハンプデン・パークでイタリアと対戦します。来年6月の本大会に出場するためには昨年のワールドカップ王者を倒さなければなりません。

もし、引き分けに終わった場合、スコットランドが本戦に出場するには、イタリアが最終節でフェロー諸島に敗れるか、もしくはフランスがウクライナに負けなければなりません。フェロー諸島がイタリアに勝つのは、ほとんどありえないことで、ウクライナがフランスに勝つほうがまだ可能性はありますが、どちらにしても、スコットランドは引き分ければ本大会出場が一気に遠のくのは間違いありません。つまりイタリアに勝利するしかないのです。

正直なところ、この予選が始まる前、スコットランドはこのグループBで4、5位に終わると思っていました。ですが、ウォルター・スミス監督が素晴らしい仕事をしてくれました。

残念ながら、私は土曜日にグラスゴーに行くことができず、ハンプデン・パークのもの凄い熱気を味わえないのを心の底から悲しんでいます。予選突破の可能性が、スタジアムの雰囲気をよりいっそう熱気に満ちたものにするはずですから、よけいに残念です。

その代わりに、私は小さなスコットランドを自宅に作るつもりです。スコットランド人の友人を2組招き、私の妻とともにみんなでスコットランドの食べ物を食べたり、飲んだり、スコットランドの歌を歌いながら、観戦するでしょう! 子どもたちにもスコットランドのユニホームを着せて、観戦させます。息子のルーカスは今週、スコットランドの国歌である『フラワー・オブ・スコットランド』を習っているので、もう準備万端です!

試合前に、私たちは『ブレイブハート』というメル・ギブソンが主演した映画を観ます。この映画はスコットランドの独立のために戦ったウィリアム・ウォーレスの生涯を描いたもので、この映画のラストシーンが、スコットランドがイングランドに勝利した最後の戦いです。もしまだこの映画を観ていない人がいたら、ぜひ観てください!!

私たちはスコットランドのスープを飲み、ハギス(羊の内臓を使ったスコットランド伝統の料理)とジャガイモを食べます。そしてこれらをマッキュワンというビールで胃へ流し込みます。女性たちはビールの代わりにスコッチウィスキーを飲みます。

私たちはスコットランドの勝利を信じていますが、実際にはイタリアが圧倒的に有利な状況にあります。この試合、イタリアは引き分けで十分。もし彼らが先制したら、スコットランドはただ勝利するだけでなく2点が必要になります。イタリアから2点を奪うのは非常に困難だと言っていいでしょう。

しかし、ハンプデン・パークの熱気がスコットランドを後押ししてくれるはずです。 がんばれ、美しきスコットランドよ!!

投稿者 steve : 09:36 | コメント (0)

2007年11月08日

ケガの功名!? 伝説のゲーム復活か

あと2週間ほどでEURO2008の出場国が決まりますが、今回の大会、英国からは1か国も出場しない可能性があります。

本大会に出場できない場合、Football Association(イングランド・サッカー協会)の支出は約1000万ポンド(約25億円)だそうですが、イギリス国内で約10億ポンド(約2500億円)の経済損失になると予想されているのです。とても信じられないでしょうが、ワールドカップやチャンピオンズ・リーグの時はいつでも、サッカーファンだけでなく、多くのイギリス国民が試合にかこつけて、ホームパーティを開きます。そのためアルコールと食物の売上が非常に多くなるのです。

大会を開催するスイスとオーストリアにとっても、つねにサポーターが大挙して押し寄せる、イングランドやスコットランドが本大会に出られないのは経済的にかなりの打撃になるといわれています。今年行なわれたラグビーのワールドカップは予想を上回る収益をあげましたが、それもイングランド代表チームが決勝まで残ったおかげと言われてます。それがすべてではありませんが、英国人が消費するビールの量だけでも、とんでもない金額になるのは間違いないですからね。

英国4チームが、すべて出場できない場合はこの2500億円の損失と英国サッカーファンの欲求不満を解消するために、1984年まで行なわれていた「ホーム・インターナショナル・トーナメント(Home International tournament)」が復活すると言われています。

これは19世紀に始まったイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4チームによるトーナメント戦で、1960年代から70年代にかけてはとても人気があったのです。その当時、4チームの力はもっと拮抗していましたし、当時のイングランド・リーグで活躍する選手のほとんどはイギリス人でしたから、4つの代表チームはスターぞろいだったのです。「ブリティッシュ・トーナメント」とも呼ばれ、夏の間に開催され、選手やファンにとって非常に重要なトーナメントとみなされていました。

ですが、残念なことに、試合の過密スケジュールとサポーター間のトラブルにより、ホーム・インターナショナル・トーナメントはその役目を終えました。

このトーナメントのなかでも、イングランドとスコットランドの対戦は伝統の一戦で、試合のチケットは売り切れ、つねに満員の観衆の前で行なわれました。私は子どもの頃、何度もスコットランドを応援しにウェンブリー・スタジアムへ行きましたが、信じられないことにスコットランドのホームゲームのようになるのです。どんな方法を使ったのかは分かりませんが、スコットランドのサポーターはウェンブリーでの試合の大部分のチケットを得ていました。そして、その結果、イングランドがアウェーチームのようになってしまいました。もちろん、これはチケット配分やファンクラブを通じての販売が行なわれる以前の話です。

もし、来年この大会が行なわれるのならば、アイルランドも参加する可能性が高いようです。しかしクラブ側としては、せっかくのオフに選手たちが身体を休めもせずに、この大会に出ることを好ましくは思わないでしょう。しかし、サポーターにとっては面白い試みですし、英国内のサポーターはEURO2008よりも、この大会のほうに注目するのではと私は思います。

投稿者 steve : 12:14 | コメント (0)

2007年11月02日

サッカーではないフットボールを観戦

steve071102.jpg

先週の日曜日、私はフットボールを観戦しに新しいウェンブリースタジアムへ行きました。フットボールとは言っても、サッカーではなく、アメリカン・フットボール(NFL)のことです。

この試合はプレシーズンマッチでもエキシビジョンマッチでもありません。NFLの公式戦なのです。NFLのレギュラーシーズンが北米以外で行なわれるのは初の試みでしたので、マイアミ・ドルフィンズとニューヨーク・ジャイアンツの両チームにとっては記念すべき試合になったことでしょう。

ただしドルフィンズは現在成績不振、ジャイアンツのプレーもエキサイティングではなかったので、正直、退屈な試合でした。しかし、ファンはそれなりに楽しんでいたようです。

チェルシーのジョン・テリーは試合前のアナウンスで紹介されましたが、前回のNBAのロンドンゲームでのディディエ・ドログバと同じように、観衆から大ブーイングを浴びました。

イギリスのメディアはドルフィンズの美しいチアリーダーたちばかりに集中してしまい、さらに裸の男が乱入するという騒ぎも起こりました。ただ、NFL選手が誰も彼にタックルしなかったのは、乱入男にとっては幸運だったと思います。

イギリス国内のメディアはNFLやNBAをよく知らないので、NFLやNBAに懐疑的です。その結果、メディアは正しい報道もしていないのです。

この試合には50万人がチケットを申し込み、9万枚のチケットは完売でした。この結果からすれば、NFLがアメリカ以外の国でも興味を惹きつけることは可能だと言えるでしょう。

MLBやNBA、NHLなどの他のスポーツと比べて、NFLはシーズン中に16試合しかなく、しかも試合は週に1試合しかありません。これは彼らが長距離の移動も可能であることを意味しています。外国でレギュラーシーズンの試合を組むことでNFLは新たな活路を見出すかもしれません。

逆に、プレミアリーグはどうでしょう? グローバル化を図る人々にとっては、今回のNFLと同じように、国外でのプレミアリーグ公式戦の開催はかなり具体的な目標になっています。アメリカ、アジア、中東などでのプレシーズンマッチはすっかり定着していますが、公式戦を行なうことはまったく違う意味を持っています。

たとえばマンチェエスター・ユナイテッドがリバプールとニューヨークで対戦し、チェルシー対アーセナルを東京で行なう……これは広告主やテレビ会社からすればとても魅力的なイベントですし、それを生で観戦するイギリス以外の国のファンはいわゆる“ガチンコ勝負”を目にすることができます。スター選手が試合が始まって早々に交代したり、モチベーションがあがらないエキシビジョンマッチには、日本の皆さんも少々うんざりしていると聞いています。ファンは誰だって真剣勝負が観たいものですよね。

しかし、海外で試合を行なうということはホームタウンのファンから、彼らの観戦機会を奪ってしまうことになります。そして選手たちは移動により、多くの疲労や負担がかかるのも事実です。良いことばかりとは言えないでしょう。しかし、ご承知のとおり、サッカーの方向性を決めるのはファンではなく、スポンサーやテレビ局なのです。いまよりも、多くのマネーが動くとなれば、海外公式戦は、その実現に向けて大きく動くことになるでしょう。

投稿者 steve : 10:40 | コメント (0)