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2007年09月10日

セレブやスターとも戦う闘将キーン

 昨シーズン、サンダーランドの監督に就任し、チームをチャンピオンシップからプレミアリーグに昇格させたロイ・キーンは、メディアやマスコミから賞賛されてきました。彼らに対して、自身の采配が適切であったかどうかを、率直に意見を伝えている姿勢も評価されています。悪い情報も公に知らせるのを敬遠する指揮官は少なくありませんから。

 また、喜怒哀楽を率直に表現し、それを行動に移す姿勢も現役時代と変わっていません。昨シーズン、ふたりの選手がチームバスに乗り遅れた際、通常ほとんどの監督は選手を待つのに、キーンは主力の彼らを待たずにチームバスを出発させました。スターであろうとも贔屓をしないキーンの言動は、ファンを引きつける大きな魅力です。

 今ではフットボーラーは昔と違い、桁違いの大金を手にするようになり、特権でも得たかのように勘違いする選手が増えています。一般人が従っている規則を、当然のように無視する選手が多いのです。しかし、キーンは彼らにも自分の主張をぶつけます。大金を手にしたフットボーラーは、ファンから見ればエイリアンに映りますが、キーンは彼ら異邦人を、常識を備えた人間にしようとも考えています。

 ピッチに話を戻しますが、今シーズンのサンダーランドは苦戦を強いられており、それは今後も続くでしょう。しかし、指揮官は自身が率いる集団はシーズン終了まで、規律あるチーム、全力で戦い切るチームであるべきだと主張しています。

 戦う集団を作るには補強も必要で、彼は何人かの選手にその情熱があるかを問いました。しかし、数人はサンダーランドへの移籍を拒んだため、キーンは彼らの妻やガールフレンドを非難したのです。なぜ、WAGs(Wife and Girlsの略。2002年、06年ワールドカップの時、タブロイド紙がヴィクトリア・ベッカムら選手の妻や恋人を指して使用した略語)を叱責したのか。選手たちはプロとしてキャリアを充実させることよりも、妻の意見を聞き入れる傾向にあるのです。ロンドンであれば好き放題ショッピングができますが、サンダーランドのような田舎町などではセレブは満足しないのでしょう。

 キーンは選手たちに審判と口論しないよう注意していますが(現役時代、本人は正反対でしたが)、今シーズンはプレミアリーグでの戦いだけでなく、セレブ、スターらの偏った価値観とも戦う姿を見せてくれるでしょう。マネーこそ最大の価値のように見られる今の時代、キーンのような人間は重宝されるべきなのかもしれません。

投稿者 steve : 2007年09月10日 15:45

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