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2007年08月27日

好調シティで活き活きとするエリクソン

 8月18日に行なわれたマンチェスター・ダービーの前に、テレビ局のレポーターがマンチェスター・シティの複数のファンに「今日は誰がプレーすると思う?」と問いかけました。しかし、そのファンたちは「分からない」と返答。シーズン前、地元ファンがその名を聞いたこともない多くの新戦力を国外から獲得したのがその理由です。それに加え、スベン・ゴラン・エリクソン監督が、イングランド代表監督時代とは異なる戦い方を見せ、それが良い意味でもファンを困惑させているようです。

 8月25日のアーセナル戦は0−1で敗北を喫しましたが、リーグ開幕から3連勝と好調をキープ。昨シーズンのリーグ覇者、マンチェスター・ユナイテッド相手からも勝ち点3を奪っています。エリクソンはイングランド代表を指揮していた時よりも、活き活きしています。マスコミに対しては情熱的に話していますし、毎日選手とのコミュニケーションが取れるので、クラブでの指導に専念できる環境を楽しんでいるように見えます。

 イングランド代表監督時代は守備的な戦術を採用していましたが、いまではイマジネーションを活かした戦い方をしています。シティは基本的に「4−4−1−1」ではありますが、「4−2−3−1」、「4−3−3」、「4−5−1」など、戦況に最もふさわしいシステムを流動的に採り、より攻撃的な戦いを見せています。

 代表時代とは異なり、外国からも指揮官の考えにフィットした選手を獲得でき、彼らを手塩に掛けて育てることが可能になるので、今シーズン、エリクソンの能力は最大限に発揮されると思います。卓抜した戦術眼と攻撃センスを備えた選手を揃えたのも、彼の意向が反映されたからです。アーセナルには敗れましたが、これまでいくつかの試みに成功しているだけに、“エリクソンのシティ”には期待できるかもしれません。

投稿者 steve : 17:37 | コメント (0)

2007年08月17日

もしイングランドが予選敗退したら……

 来年に欧州選手権が控えていますが、先週ウェイン・ルーニーが負傷したことによって、イングランドの本大会出場がさらに厳しくなりました。イングランドはグループリーグで4位と苦戦中で、9月8日にイスラエル(2位)、同月12日にロシア(3位)と戦います。本大会出場のためにも、この2試合は絶対に勝たなければなりません。

 しかし、ルーニーばかりでなく、ジョン・テリー、ガリー・ネビル、デイビッド・ベッカム、マイケル・オーウェンら主力のコンディションが芳しくなく、ピーター・クラウチは警告累積で出場できません。とくに、ルーニー&オーウェンの欠場はサブとの実力差があるため、チームに大きな影響を与えそうです。FWのサブはジャーメイン・デフォー、ダレン・ベント、アンドリュー・ジョンソン、デイビッド・ニュージェントと国際レベルでの実力をまだ証明していない選手ばかりです。

 もし、イングランドや他のメジャー国が本大会に出場できなければ、大会の面白みが半減してしまいます。私も含めてファンはイタリア、フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガルといった強豪国を観たいのです。私が心配するまでもなく、イングランド以外は順調に本大会行きのチケットを手にするかもしれませんが……。

 予選敗退→スティーブ・マクラーレン解任(あるいはもう辞任すべき!?)という事態になったとしたら、新世代に将来を託すしかありません。1998年ワールドカップのフランスはそれで成功したのですから。

 それにイングランドが予選敗退すれば、スポンサーにも影響し、収入を確保するためにも、ブラジルのように世界中で興業試合を行なわなければならないかもしれません。2008年にはイングランドのアジア遠征、そして日本—イングランド戦が実現!(するかも)

投稿者 steve : 17:00 | コメント (0)

2007年08月10日

負傷者続出のチェルシーの優勝は無理?

 以前、チェルシーの新練習場は負傷者対策として造られたリハビリ施設が充実していると書きましたが、すでにその施設はフル活用されているかもしれません。と言いますのは、チェルシーにはケガ人が続出しているからです。8月12日にバーミンガムとのプレミアリーグ開幕戦を迎えるというのに、トレーニングに11人しか参加しなかったことがあります。不参加者はジョン・テリー、アリエン・ロッベン、アシュリー・コール、ディディエ・ドログバ、フランク・ランパードといった主力選手も多数含まれています。

 これだけ負傷者が続出しているのには、それなりの理由があります。ジョゼ・モウリーニョ監督は否定するでしょうが、プレシーズンに過密スケジュールを組み過ぎたのも、その一因だと私は思います。

 今夏にチェルシーは米国、オランダ、デンマーク、スコットランドに移動し、試合を行ないました。米国では3試合を戦ったのですが、猛暑のなかでのプレーを強いられ、さらに相手はすでにシーズン中なのでコンディションが良く、とてもリラックスしてプレーできる状態になかったのです。米国ツアー後、オランダでフェイフェノールト、デンマークでブロンビー、スコットランドでレンジャーズ、そしてウェンブリーでのコミュニティ・シールドで昨シーズンのリーグ覇者であるマンチェスター・ユナイテッド戦、と疲労が蓄積されるには十分の連戦が続きました。

 モウリーニョは、ツアーはクラブの財政を潤し、それが選手たちへの給料にも還元されると理解していますが、選手を負傷に追い込むスケジューリングには不満があるのではないでしょうか?

 一方、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、ツアーが選手のコンディションにマイナス効果をもたらす可能性があるとし、米国やアジアへの遠征を断ってきました。アーセナルは過ごしやすい気候で環境の良いオーストリアでキャンプに臨み、その後、地元でのエミレーツ・カップ、そしてアムステルダムでのアムステルダム・トーナメントでも優勝、とシーズンに向けて順調に仕上げてきています。

 シーズン序盤の重要性は昨シーズンのユナイテッドが証明しています。最初の13試合で勝利した試合数は11。引き離されたチェルシーは結局、追いつくことができませんでした。だからこそ、モウリーニョやチェルシーの選手は負傷者続出の状況を危惧しているのではないかと思います。

 と言いながらも、多くのマスコミがユナイテッドを優勝候補に挙げているなか、私はチェルシーが優勝するのではないかと根拠のない予想をしています!


●チェルシーのプレミアリーグ日程(チェルシー公式ウェブサイト。英語)
●07−08シーズン、チェルシーメンバー(チェルシー公式ウェブサイト。英語)

投稿者 steve : 15:17 | コメント (0)

2007年08月06日

チェルシー・サポーターが憎む相手は?

 みなさんがご存知のとおり、ロンドンには多くのクラブが存在しますが、マンチェスターやリバプールで見られるような典型的なダービーは見られません。マンチェスターに行けば人々はユナイテッドかシティのいずれかのファンであり、リバプールに行けば地元の人はエバートンかリバプールのファンであることが分かると思います。

 唐突ですが、チェルシーのライバルはどこでしょうか? これまではトッテナムと言われていました。しかしそれは同じロンドンの街という理由よりも、ハイレベルのチーム同士ということでライバル関係が成立していたように見えます。ただ、近年はチェルシーのほうが圧倒的に優位に立っているのは言うまでもありません。

 私見ですが、互いに憎み合うほどのライバルといえばミルウォールではないでしょうか。と言うのは、両クラブには悪名高いフーリガンが存在するからです。チェルシーとミルウォールのフーリガン同士の対立を描いた『フットボール・ファクトリー』という映画が制作されたほどです。

 両者のサポーターの特徴として、以下の点が挙げられます。ミルウォール・ファンが非常に貧しい地区であるロンドン南東部に住んでいるのに対して、一方のチェルシー・ファンの拠点は高級住宅街のチェルシーではなく、ロンドン中、そしてイングランド南東と広がっています。

 ミルウォール・ファンのモットーは「嫌われようが、俺たちは気にしない」であり、他のクラブ(おそらく、チェルシー、ウェストハム、トッテナム以外)はカップ戦などでの対戦を避けたがっている、と評判です。もし、対戦するようなことがあれば、ファン同士がトラブルを起こしかねないからです。

 いまではプレミアリーグのチェルシーと、リーグワン(3部)のミルウォールの対戦カードはなかなか実現しませんが、チェルシー・ファンが最も憎む相手、という視点でも、今後イングランド・サッカーを注目してはどうでしょうか。

投稿者 steve : 14:41 | コメント (0)