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2007年07月27日

5万人によるクラブ買収計画

 フットボールファンにとって、プロ選手やクラブのオーナーになるのは夢です。選手になるには当然、才能が必要ですし、オーナーになるには莫大な資金が不可欠になります。投資の視点から見れば、クラブオーナーは効率的ではありません。

 そういった難点があるにもかかわらず、あるクラブのオーナーになろうとしている多くのファンがいます。その数は5万人になる予定で、ひとり当たり35ポンド(約8470円)出資するというプランがあります。その集めた資金でクラブを買収しようとしているのです。すでに、ディビジョン2(4部)とカンファレンス(5部)の複数のクラブが興味を示しているそうです。その5万人のうちのひとりになれば、選手の起用や獲得、そして指揮を執るべき監督について意見できるようになる、と言われています。

 画期的なアイデアですが、クラブ買収が成功したとしても、その後、順調に物事が進むかは疑問ですね。私が友人とフットボールの話をしても、話がまとまらないのに、5万人の意見がひとつになることはまずないでしょう。試合に勝利だけを求める人もいれば、結果と同時にエンターテイメント性も求める人もいるのですから、いずれ不満を抱くメンバーも出てくるはず。

 それに、買収されたクラブの監督にしてみれば、5万人のファンの意見を聞き続けていてはモチベーションが低下します。戦術などを決めるのはプロである監督であるべきですし、35ポンドを支払ったファンが決めるべきことではないと思います。

 そう言いながらも、実は私もメンバーになりました。これで今後、この計画の動向をお伝えできるかと思います。私はプロ選手になれませんでしたが、オーナーにはなれるかもしれません!

投稿者 kanri : 20:28 | コメント (0)

2007年07月24日

高給取りの元代表監督に対する期待

 皆さんもご存知かと思いますが、スベン・ゴラン・エリクソンがマンチェスター・シティの監督に就任しました。エリクソンといえば、2006年のワールドカップまでイングランド代表の指揮官を務めていましたが、タイトル獲得もなく、低調なパフォーマンスを続けていました。

 結果が伴っていないにも関わらず、在任期間中にこのスウェーデン人監督は400万ポンド(約8億6300万円)もの高年収を手にしていたので、ファンから軽蔑の眼差しを向けられていたのです。08年まで契約が残っていた指揮官に辞任を求めたFA(イングランド・サッカー協会)は、補償金として毎日6500ポンド(約16万円!)も支払ったそうです。

 マンCは31年前のリーグ・カップ(現カーリング・カップ)で優勝して以来、ノンタイトルが続いています。それだけエリクソンへの期待は大きいのですが、果たして戦力で劣るマンCで望まれている結果を残すことができるでしょうか? 代表で結果を残さず、高給取りだったエリクソンに対して、すでにメディアやファンからは非好意的な反応が見られています。実際、エリクソンにとって初の試合となったドンカスター戦では、キックオフ前にエリクソンの名が放送されると、歓迎の声よりもブーイングのほうが多かったのです。

 そして、注目すべきはマンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソンとの因縁対決です。マンCとマンUはライバル関係にあるうえ、ふたりは以前から不仲であったとも言われていました。エリクソンが代表監督の時、マンU監督のポストをオファーされるのではないかと憶測が流れれば、ファーガソン監督はマンUの選手を代表に送り込むことを許さないと意固地になっていた時期もあったのです。

 スウェーデン、ポルトガル、イタリアのクラブでタイトルを獲得してきた名将エリクソン。今シーズンは31年ぶりのタイトル奪取とファーガソンとの対決に注目したいと思います。

■エリクソン監督のキャリア(マンチェスター・シティの公式サイト/英語)

■マンチェスター・シティのメンバー(同上)

投稿者 kanri : 11:57 | コメント (0)

2007年07月13日

49億円の新練習場が初公開!!

 まだ建設の第一段階が終了したばかりですが、7月にロンドン南西部のコブハムにあるチェルシーの新練習場が関係者向けに初めて公開されました。建設費用は2000万ポンド(約49億円)で、その出資者はオーナーのロマン・アブラモビッチです。トレーニングセンター建設の第二段階であるアカデミー施設とコミュニティ施設は2008年に完成予定です。

CobhamKenyon001.jpgCobhamKenyon002.jpg
新トレーニングセンターがあるロンドン南西部のコブハム。地元ファンや子どもへのサービスも充実させるため、いくつかのプログラムを実施していく

 新練習場建設の目的は主にふたつあります。ひとつはケガ人対策です。主力欠場がプレミアリーグやカップ戦の成績に影響を与えることがあったため、ケガの回復を早めること、そしてケガの予防を目的として充実した施設が必要とされました。

 たとえば、より効果的なリハビリ対策として、縦17mのプールを造り、そこで水治療法ができるようにしました。他にもリラクゼーション・ルームを6つ用意し、選手の治療や、2部練習をこなす選手の疲労を取り除くためにも使われます。

 そして、トレーニングセンター建設のもうひとつの目的が、選手獲得にかかるコスト削減です。今後も、これまでどおりスター選手を獲得し続けるには莫大な資金が必要となりますが、予算には限りがあります。そこで、自前のトレーニングセンターで若手を育て、トップチームに引き上げようと計画しているのです。実際、練習場はトップチームだけでなく、アカデミーにも用意されており、生え抜きのDFジョン・テリーらトップ選手のトレーニングも観られるようになっています。

CobhamKenyon003.jpg新しいトレーニングセンター公開に伴い、ピーター・ケニオン最高経営責任者がクラブが目指すべき方向性を説明した

 昨季、プレミアリーグのタイトルをマンチェスター・ユナイテッドに奪われて、2位に終わったチェルシーですが、2007-08シーズンは新しいトレーニングセンターの効果でタイトル奪還となるでしょうか。

■その他の新練習場に関する情報
・練習場の入り口は3つあり、選手、ビジター、メディア用に分かれています。選手用のエントランスは、親指の指紋認証をしなければならず、選手だけが通れるようになっています。
・トレーニングセンター内には30面ものフルサイズのピッチが用意されており、そのうちの6面はスタンフォード・ブリッジとできるだけ同じ感覚でプレーできるよう、本拠地のピッチを真似て作っています。

投稿者 steve : 20:59 | コメント (0)

2007年07月06日

移籍情報の裏では……

 シーズンオフのいま、フットボールジャーナリストの仕事はほとんどないかと思うでしょう。しかし、移籍市場が開いているため、移籍先が決まった選手や、移籍の噂があがっている選手について記事にしなくてはならないため、彼らは非常に忙しい毎日を送っているのです。

 記者は選手の代理人から移籍に関する情報を得ています。その代理人は彼らと友人関係を築き、複数のクラブと駆け引きをするなかで、より高い移籍金を引き出すために、情報をメディアに流しているのです。

 たとえば、代理人契約を結んでいる選手が所属クラブに何らかの不満を抱いているとします。それを知ったエージェントは懇意にしている記者に、その事実を伝えるのです。これは、移籍情報を得たい記者と他のクラブにメッセージを送りたいエージェント双方の希望がマッチするため、互いを支え合う関係が成立しています。

 移籍の噂をメディアを使って伝えれば、所属クラブがその選手の待遇を改善しなければならないと気づかせることができるメリットもあります。また、どこかのクラブに興味があると公になれば、他のクラブも興味を持つ可能性があり、もし、そうなればエージェントの本格的な駆け引きが始まります。

 昨年、ルート・ファン・ニステルローイがマンチェスター・ユナイテッドを離れたがっていた時、代理人のロジャー・リンセは「レアル・マドリーがルートを狙っている」とコメントしていました。その結果、宿敵バルセロナも興味を示したため、移籍金の値を上げ、より好条件でレアル・マドリーへの移籍を実現させることができました。

投稿者 steve : 23:05 | コメント (0)