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2007年04月13日

増加する外国人オーナーにファンは何を思う?

 チェルシーの例を見ればわかるように、イングランドのクラブは外国資本による買収や提携が相次いでいます。最近の例で言うと、アーセナルがMLSのコロラド・ラピッズとパートナーシップ契約を結び、経験の浅い若手を米国に送り込み、試合経験を積ませ、それと同時にマーケット拡大を狙っています。

abramovich(sd).jpg石油業で財を成したアブラモビッチは、多額の負債を抱えていたチェルシーを再建。“ロンドンのチェルシー”から“世界のチェルシー”へと成長させたが、アブラモビッチ後のクラブはどうなるのだろうか

 先週にはコロラド・ラピッズのオーナー、スタン・クロエンケがアーセナル株式の9・99%を取得しました。もし、この米国人富豪がアーセナルを買収することになれば、プレミアリーグの外国人オーナーはさらに増えることになります。現在、チェルシーとポーツマスのオーナーはロシア人、マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アストン・ビラは米国人、フルアムはエジプト人、ウェストハムはアイスランド人と外国資本の勢いは止まりません。

 外国人富豪によるクラブ買収という状況を受け入れなければならないサポーターは、複雑な気分にあります。資金力が豊富な外国人がオーナーになることによって、監督が欲する選手の獲得に多額の投資ができ、チーム強化を図れるというメリットがあります。ロマン・アブラモビッチがチェルシーを買収した際、ブルーズはプレミアリーグの中位に位置するレベルでした。しかし、過去に成しえなかったリーグ2連覇を達成するなど、現在では世界屈指の強さを誇るスター軍団です。

 ただ、チェルシー・ファンのなかには、気持ちがクラブから離れてしまい、以前の幸せを感じられない人たちもいます。サポーターは、クラブが他クラブから買ってきた選手よりも、自前の選手を好みます。チェルシーで唯一のユース上がりのジョン・テリーが人気を誇るのはそのためでもあります。

 とはいえ、オーナー業からアブラモビッチが手を引いたら、チェルシーはどうなるでしょうか? 彼自身は資本家ですから経済的に困ることはありませんが、チェルシーが現在のようにスターを獲得するのは難しくなり、勢力を維持できなくなるのではないでしょうか。

 サポーターは外国人がオーナーであることに不安を抱いています。彼らは過去の経験から、“会長”はみずからもファンであるため、生き残るためにクラブを守るという気持ちがあるのを知っています。それと同時に、“オーナー”はビジネス目的にクラブを買収し、自身に経済的なプラス効果がなければクラブから去るかもしれない、と考えています。

 短期的に考えると、外国人富豪の資金力で認知度、スター選手は増えます。しかし、地元選手が存在しないクラブへの愛着は、いずれ消えてしまうかもしれません。クラブへの愛を取るのか、それとも経済力による成功を取るのか。サポーターはジレンマに陥っています。

投稿者 steve : 2007年04月13日 16:26

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