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2008年10月21日
直筆サインの劣化について
Q:山本様 いつも興味深く拝見させていただいております。さて、直筆サインのコレクションは価格もそれなりにしますので、好きな選手の「これは!」という1点を入手し、いつまでもそのサインが鮮明であることはうれしいものです。そこで、ボールやバット、カードやユニフォームなどの直筆サイングッズがありますが、自宅できちんと保管した場合、劣化が最も遅い素材は何だと思われますか?変な質問で申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
MLBFANさんからの質問
A:MLBFAN様、はじめまして。
よろしくお願い致します。
さて「ボールやバット、カードやユニフォームなどの直筆サイングッズがありますが、自宅できちんと保管した場合、劣化が最も遅い素材は何だと思われますか?」というご質問ですが、まず保管方法に関しては、以前このコーナーで書かせていただいておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです(詳しくは画面右のカテゴリーから「保管方法」をご参照下さい)。
次にサインの劣化が最も遅い素材は何か? というご質問に関してですが、素材自体もそうですが、どんなペンでサインされているのかによっても変わってきます。
素材に関していえば、例えばバットですと塗りのあるバットなのか、それともまったく塗りのない木肌のバット(ヌードバットと呼ばれる物)なのかによっても変わってきます。
まったく塗りのないバットであれば、油性の黒いサインペンなんかでサインが書かれていれば、木肌自体がそのインクを吸い込み定着しますので、劣化するのは比較的遅いです。
ペンに関していえば、もともとインクが「飛びやすい」ペンが使用されていたなら、慎重に保管していたとしてもやはり劣化してしまいます。
ペンが悪いと例えば仮に素材がフォトであってもジャージであっても、滲みが出てきてやがて薄くなってしまいます。
ですので、まずどんな素材にどんなペンで書かれているのか? というのが、劣化を遅らせるための最初の条件になると思います。
これらの事プラス保管という条件がきっちりと整っていれば、そうですね……素材がインクを吸い込んでくれるということで、塗りのないバットか、ジャージでしょうか。
ただしジャージはナンバーがラメ素材ならば、そこをさけてサインされている事と、普通のナンバーの素材でも銀ペンでサインされていないジャージである事が条件です。
ただ上記に記したことは私見ですので、「ボールやフォト等のサインアイテムは劣化しやすい」と否定しているわけではございません。
現に今でも素材の劣化が少ないベーブ・ルースのサインボールやサインフォト等も現存しております。
時代が古くても、素材とペンがマッチしている物を、ちゃんと保管できていれば最小限の劣化に抑えられるという良い例ではないでしょうか。
私がここで書いたことはあくまでも「コレクションを保管する際」に参考として、頭の片隅にでも置いていただければと思います。
投稿者 yamamoto : 17:23
2008年10月14日
ゲーム使用コレクション
Q:ゲーム使用コレクション
こんにちは。以前の質問の際はご丁寧に回答頂きありがとうございました。ポストシーズンの盛り上がりとは別に、シーズンが終わりに近く、また来年の春までかとやや寂しくなってきます。さて質問です。私も趣味の一つとしてメジャーリーグ関連のお宝集めをしています、アメリカのサイト等もよく見るのですが、最近日本人選手の実使用物を見る事が少なくなってきました。2001年のイチロー以降、数年間に多くの日本人プレーヤーが試合に出ていた頃は、ユニフォーム、バット等をよく見かけましたが最近はあまり見かけません。選手の数も少し減ってることもあるのでしょうが、管理が厳しくなり一般に出回る事が少なくなったのでしょうか。参考までに、4~5年前、田口壮選手2002年のホーム実使用ジャージを手に入れました、確かこの年は出場試合は少なかったと思います。これが私のコレクションの中で一番の物です。昨年やっとこのジャージに本人から直接サインをもらいました。シーズンオフはお宝探しに専念です。それではまた、失礼します。
にじお商店さんからの質問
A:にじお商店様、よろしくお願い致します。
さて「最近時日本人選手の実使用物を見る事が少なくなって来ました。管理が厳しくなり一般に出回る事が少なくなったのでしょうか」というご質問ですが、一般に出回らないことはないのですが、確かにMLBの管理が厳しくなってきているのは事実です。
MLBではMLBで管理された実使用物のオークションを行なっておりますし、そこで落札された商品が市場で流通している場合もございます。
またスタイナー社ではヤンキースやレッドソックス、ドジャース、メッツの物を、各球団とスタイナー社の証明書付で販売しております。
上記に記したことはほんの一例ですが、このように一般には出回らないというわけではないのです。
(詳しくは画面右のカテゴリーから実使用ジャージを選び、「GUジャージについて」をご参照下さい)
ただそういった物は個数(枚数)が少ないですし、また特に日本人選手物には高値が付けられております。
にじお商店様がご質問のなかで書かれております通り、2001年頃は日本人選手の実使用物が市場に出ておりました。
が、裏を返せばそれだけ偽物も多かったといえます。
ただその後(?)MLBの管理が厳しくなって、偽物を排除する為なのか利益の為なのか……おそらく両方でしょうが、「MLBフォログラムがないと偽物」、「球団証明書付でないと偽物」というアナウンスが先行してしまっていることに疑問を感じます。
偽物も多いけれど、ちゃんと本物を販売しているディーラーもあります。
以前にもこのコーナーで書かせていただきましたが、日本では有名でなくてもちゃんとした物を扱っているディーラーもございますので、物が本物であるかと同じくらい、購入するディーラーが信用できるディーラーなのかどうかが大切だと思います。
リーグ・チャンピオンシップ、ワールドシリーズとまだまだ熱戦が続くことを期待しつつ、シーズンオフになった時に、上記に記した事がにじお商店様にとって良い物が入手できる参考になれば幸いです。
追伸
田口選手からサインの自力ゲットおめでとうございます!!
投稿者 yamamoto : 17:51
2008年10月07日
GUジャージーについて
Q:いつも楽しく拝見させて頂いています。少々お伺いしたい事があります。ゲーム・ユーズド・ジャージーとして取引されている球団ユニフォーム(例えばイチローとか松井とか)ですが、本当に本人が試合で着用した事がわかるのですか?球団支給品ならば理解できるのですが、誰か他の人が着たとか球場の土を付けたとかありませんか?ヤンキース・スタイナーで販売され証明書が付いていればまだわかるのですが、2003年物とかはどうやって区別できるのでしょうか?宜しくお願い致します。
hidekiさんからの質問
A:hideki様、はじめまして。
よろしくお願い致します。
さてご質問についてですが、順を追って回答させて頂きたいと思います。
まず「ゲーム・ユーズド・ジャージーとして取引されている球団ユニフォーム(例えばイチローとか松井とか)ですが、本当に本人が試合で着用した事がわかるのですか? 球団支給品ならば理解できるのですが、誰か他の人が着たとか球場の土を付けたとかありませんか?」という事に関してですが、球団支給品(選手が追加で注文している場合もございます。詳しくは画面右のカテゴリーから実使用ジャージを選び、「イチロー実使用ユニフォーム」をご参照下さい)以外のものを選手が着用する事はございません。
ですので、そういった意味では「誰か他の人が着たとか球場の土を付けたとかありませんか?」というようなジャージは存在します。
つまり球団支給品ではなく、オーセンティックジャージ等を作り変えた偽物です。
実際に当店でも荷物が届いて中身を見たら、そういった類の偽物だったということは過去にも多々ございましたし、今もそれらはお店の倉庫に「偽物の見本」として保管しております。
次に「球団支給品ならば理解できるのですが」という部分は「球団が放出した実使用品」という解釈でよろしいでしょうか?
最近はMLBの管理がいろいろと厳しくなってはきていますが、球団自体が、例えばテキサス・レンジャースのようにMeiGrayという会社にジャージを卸していたということがありました。
またチャリティーで放出された物でも、MLB.comで開催されてMLBフォログラムで管理されたような物もあれば、ロサンゼルス・ドジャースの“SHIRTS-OFF-THEIR-BACKS DAY”の物(選手がその日に着用したジャージをすべてチャリティー・オークションにかける、“DODGERS DREAM FOUNDATION”のイベント)のようにまったく証明書の付属しないような物(ただし特別な刺しゅうが施してありますが)もあったりします。
簡単に例を挙げましたが、このように球団放出品といっても市場に流通する方法はさまざまです。
もちろんこれらはその一例に過ぎません。
日本ではあまり知られていないようなディーラーでも、それらの実使用物を扱っているディーラーがいることを、まずはご理解いただければと思います。
ですので、hideki様がご質問の中で「ヤンキース・スタイナーで販売され証明書が付いていればまだわかるのですが」と書かれておりましたが、まずは自分が信頼できるディーラーから入手することが、本人が着用したかどうか? を見分けるひとつの目安になります。
hideki様のご質問の中でひとつ分からない部分がございます。
それは「ヤンキース・スタイナーで販売され証明書が付いていればまだわかるのですが、2003年物とかはどうやって区別できるのでしょうか?」というものですが、これは「ニューヨーク・ヤンキースの2003年物」という意味でしょうか?
それでしたら2003年YANKEES-STEINER証明書付のヤンキース物がスタイナー社(または関連オークション)より販売されました。実際に私も資料用に1着保有しております。
ですのでhideki様がYANKEES-STEINER証明書を信頼されているのならば、それを入手されればよいと思います。
先程「私も資料用に1着保有しております」と書きましたが、信頼できるディーラーから入手するのはもちろんのことですが、たくさん本物も偽物も見て勉強する。
それもとても重要なことです。
私は仕事柄アメリカのコレクターショーにも行きますし、商品としてもお店に入ってきますし、色んな方々やびっくりするような物にも出会います。
それから自らコレクションとして、また資料用として現物を買って勉強することも多々ございます。
やはりそうすることでしか知識もそうですが、感覚として覚えられないからです。
長々と要領を得ない回答になってしまっているかもしれませんが、hideki様の疑問が少しでも解消されれば幸いです。
投稿者 yamamoto : 18:14
2008年10月06日
イチロー実使用ジャージ
Q:前回は、質問に丁寧に答えていただき、ありがとうございました。質問です。イチローが2001~2008まで使用したジャージを人気、金額にランキングをつけたら、どのようになりますでしょうか。教えてください。よろしくお願いします。
toshiさんからの質問
A:toshi様、よろしくお願い致します。
さて「イチローが2001~2008まで使用したジャージを人気、金額にランキングをつけたら、どのようになりますでしょうか」というご質問ですが、まず各年度ごとの金額については、このコーナーで以前から申し上げておりますとおり、誠に申し訳ございませんがお答えすることができません。
選手の実使用物で人気があるのはやはりルーキーイヤーの物や記録を達成した時の物などです。
ですので、人気がある物ほど需要と供給のバランスが崩れますので、「人気のある物=価格が高い」ということになります。
上記の条件に当てはめて、強いてランキングをつけるとすれば
1位 2001年
2位 2004年
3位 2008年
4位 その他の年
2001年は日本人初の野手として開幕からスタメン出場し、アメリカンリーグ最多得票でのオールスターゲーム日本人野手初出場初スタメン、ルーキー最多安打記録242安打、首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞、アメリカンリーグ新人王&MVP等、8年間で一番多くのタイトルを獲った年の物としても評価は高いです。
またシアトル・マリナーズがシーズン116勝を記録した年でもありました。
2004年はシーズン最多記録262安打を達成。
262安打目に着ていたジャージはやはりメジャーの歴史に残る物です。
2008年は…これは評価が分かれるかもしれませんが、ルーキーから8年連続200安打&100得点と日米通算3000本安打を達成しました。
私は今年の物は高く評価できると思っています。
という感じです。
あとオールスターゲームやWBC のジャージ等もございますが、これはまた別の要素が加わってきてしまいますので、通年のジャージと同列に並べるのはちょっと無理があるため外しました。
今回は強いてランキングをつけましたが、年度別に価格の差があるとはいえ、イチロー選手の物はどの年の物も本当に貴重で、「価格を超えた価値がある物」だと思います。
投稿者 yamamoto : 18:51

