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2008年03月31日

ジャージの価値

Q:松坂選手の実使用のホームジャージの鑑定をテレビで拝見しました。高額で驚いたのですが、ジャージには、その他にロード、オルタネイトがあります。それぞれのジャージの価値というものはホームと違ってくるのでしょうか。よろしくお願いいたします。
Koshunさんからの質問

A:Koshun様、よろしくお願い致します。
さて「ホームジャージとロード、オルタネイトジャージでは価値が違ってくるのか?」というご質問ですが、ジャージの種類によって価格に違いが出てくる場合がございます。

例えばヤンキースのユニフォームですとやはりホームジャージの方が好まれます。
欲しい人が多い物(需要が多い物)ほど市場に出回る数が少なくなってしまいますので、必然的に価格が高くなってしまいます。
また選手が何か記録を達成した時に着用していた種類のジャージも、人々の印象に残る分価格も上がってしまいます。

価値というより人気のある順番と致しましては、ホーム、オルタネイト、ロードかなという印象を個人的には持っています。
が、これもチームによってよりけりで、レッドソックスなんかはオルタネイトのイメージがあまりないのでは?と思います。そうなるとホーム、ロードの順番でしょうか。

しかしあまり評判が良くないからと直ぐに廃止されたジャージが、後々希少価値が出て価格が上がることもありますので、マーケットというのはやっかいなものです。

最終的にはどこに「価値」を求めるのか―人気のある物なのか、その物に対する思い入れなのか、後から高くなりそうな物に投資するのか―、はコレクターの方それぞれの集め方やこだわりによる、と私は考えております。

余談ですが、ご質問の中にあった松坂大輔投手のホームジャージ上下ですが、あれはアメリカでの卸売価格に加えて、日本に輸入し販売した場合にかかる4種類の税金(輸入関税、地方消費税、消費税、販売した場合にかかる消費税)、卸売価格に販売利益を乗せたトータルで計算した金額です。
高額商品を日本に輸入すると税金だけでも相当かかりますので、アメリカでの小売価格がそのまま日本での販売価格になるわけではないという良い例かと思います。

投稿者 yamamoto : 17:14

2008年03月06日

オーセンと選手着用ジャージの違いって?

Q:オーセンティックジャージは選手が着用している物と「ほぼ同じ」と言われています。では具体的にはどこが違うのでしょうか。その違う部分を写真でも見せていただければうれしいです。
KAZUSAさんからの質問

A:KAZUSA様、はじめまして。よろしくお願い致します。

さてご質問いただきました「オーセンティック・ジャージと実使用ジャージ(選手支給用ジャージ)はどう違うのか?」ということについてですが、「authentic」を辞書で調べますと「真正の」「本物の」と書かれております(研究社「新英和中辞典」より引用)。
この言葉をそのまま受け止めると、オーセンティック・ジャージは「本物」ということになってしまいますが、実際には選手に支給される「本物」とは異なる物です。

それではオーセンティック・ジャージと実使用ジャージの相違点について、いくつかの写真と例を挙げてご説明させていただきたいと思います。

まずジャージを手にとって比べると厚みや手触りに差があります。またクールベース・ジャージが登場する前までは、季節によって薄手の手触りがつるりとした素材を用いたジャージを使用していたチームもあります。

写真1・胸ロゴ.JPG

この写真は1996年のドジャースのオーセンティック・ジャージと、同年の選手用ジャージを並べた物です(写真上がオーセンティック・ジャージ、下が選手用ジャージ)。
写真ですとちょっと分かりにくいかもしれませんが、ジャージの生地、胸のロゴの生地が違っているのがお分かりいただけるかと思います。
特にこの時期のドジャースのジャージは胸ロゴの白と青の境の糸が、オーセンティック・ジャージの方は青い糸、選手用ジャージの方は黒い糸で縫製されているため、見た目の印象も随分違います。

写真2・襟タグ.JPG

またこの写真のようにオーセンティック・ジャージには付いている襟タグが選手用ジャージにはありません。

次にタグやサイズ展開がオーセンティック・ジャージと実使用ジャージでは異なります。

写真3・ウォッシュタグ.JPG

現在メジャーリーグ全30球団にMajestic社がジャージを供給しております。
Majestic社のジャージでは、一般的にオーセンティック・ジャージと実使用ジャージを見分けるひとつの手立てとして、この写真のように左脇の内側に付いているウォッシュタグの番号を見ます。
左が選手用で「0062」、右がオーセンティック・ジャージで「6200」となっています。
が、ただしこれはあくまでひとつの手立てで絶対ではないようです。

写真4・IDタグ.JPG
写真5・フラッグタグ.JPG

また球団によって異なりますが、この2枚の写真のようにIDタグやフラッグタグを縫い付けるなどして、各選手にジャージを支給しています。

写真上の「07 46 S2」は左から「2007年、サイズ46インチ、セット2」を意味しています。
ちなみにオーセンティック・ジャージは4インチ刻みで製造販売されている為、44インチの次は48インチとなり、このタグのように46インチというサイズは市販には存在しません。

写真下の「48」のタグと共に縫い付けられている「+3” body」というフラッグタグは、採寸の際に選手のサイズやリクエストに合わせて、通常の48インチのジャージ丈に加えて3インチ長く作られているという意味です。
この球団はこれらのタグの他にもIDタグが内側に縫い付けられています。

これらのタグは襟やジャージの内側などに縫い付けられている場合もあり、どのタグをどの位置に縫い付けるかは球団によって異なってきます。

ざっと挙げるだけでも、オーセンティック・ジャージと選手用とではこれだけの違いがあります。

ただしオーセンティック・ジャージにタグを精巧に縫い付けた偽物の実使用ジャージがたくさん存在するという現実もありますので、これだけがすべてではないということも併せてご理解いただければと思います。

それから「百聞は一見に如かず」と言いますので、まずは安い物でも選手用を手にしてみるのが一番違いを実感できるのではないかと私は思います。

投稿者 yamamoto : 13:32

2008年03月04日

よくあるご質問

Q:ユーズドバットには「クラックド」と「リペア済み」がありますが、どう違うのでしょうか。

bat.jpg
折れた部分に綺麗に修理を施し、見た目には折れて
いるのがわからない「リペア済み」のユーズドバット

A:まずは「クラックドバット」の「cracked」ですが、「crack」を辞書で引きますと「裂け目、割れ目、ヒビ、キズ」等と書かれております(研究社「新英和中辞典」より引用)。
よく野球中継を観ておりますと芯を外されたり、つまったりした時に変な音がして、アナウンサーが「バットが折れました」と実況している時がありますよね。
真っ二つにはならなかったものの、ヒビが入ったり木目が裂けたりして使えなくなってしまったバット、あれを想像していただくと一番分かりやすいと思います。

ちなみに真っ二つに折れたバットは「broken bat」「half a bat」「piece missing」等と表記されていることが多いです(例外もあり)。
この場合は「あっ、バットがつながってないな」と思ってください。

次に「リペア済み」の「repair」ですが、読んだそのままの「修理」という意味ですので、要は「修理済み」ということです。
バットが比較的大きく裂けてしまったり、折れたところが浮き上がってしまったものを、できる限りバットが折れる前の見栄えになるように修理が施してあります。
綺麗にリペアできている物は、ユーズドバットの風合いを残したまま美観も保っているので飾っておく分にはまったく問題はないですね。

クラックの入ったバットはかなり使い込んだバットであることが多いので、個人的には好きです。
お値段的にも折れてないバットよりは比較的お安めだったりしますので、お気になさらない方にはオススメです。

投稿者 yamamoto : 13:15